週刊!minivanが欲しい~
 初日の夜は泥のように深い眠りに落ちてしまいました。
走行中我慢に我慢をかさねたお尻の痛さも、どこかへ消えてしまい清々しい朝を迎えました。昨晩はまったく気がつかない、この建物の素晴らしさに、あらためて感心しながらシャッターを切り始めました‥

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 百年前の建物だそうですが、こちらに移築されて四十年は経っているそうです。
昨晩の宿をお願いした近江八幡ユースホステル、相部屋の方々もそれぞれがオートバイでのひとり旅、これから四国やら信州やらへと、YHを利用しながら旅を続けるそうですが、もちろん皆さん高速を使っての移動です^^;

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 おおよそ道程の半分以上は進んだと思うと、少しですが気持ちに余裕が出てきたみたいです。
あまりにりんどうの花弁が可愛くて、ついついカメラを向けてしまいました‥普段ではありえないこんな行動は、これも旅の成せる業でしょうか。

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 YHでのお決まりの朝食、ご飯に納豆や目玉焼き。
初日の三食ともにコンビニの駐車場で慌ただしく頂いた食事と違って、やはり温かいご飯に手造りの味噌汁がこれほど嬉しいと思ったことはなかった~
食事中に相部屋の皆さんと旅談義に花が咲く中、ひとりお先に準備に余念が無い下道ライダー^^;
いつものトライアルウェアーに着替え、昨夜の寝間着やら洗面具やらを、汚れた下着とともに段ボールに詰め直し、二日泊の宿へと送るべくすべての準備は完了!

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 四月三十日、ツーリング二日目のスタートです。
午前九時いよいよ出発、米子までの残す距離おおよそ341km(グーグルマップ調べ)、初日に較べて100kmも少ない余裕の道のりです。
グーグルマップでの所要時間は七時間、対して予測はズバリ十一時間、ルートもほぼ一直線と、初日に較べて迷うリスクは大幅に減少してると予想をたて、初日のようなオーバーはあり得ないと自分に断言して、宿をあとにしたのですが‥

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 近江八幡でのお土産、「和た与」のういろう餅を求めて市内を散策。
格子戸や白壁の土蔵が残る旧い町並みの近江八幡に別れを告げ、いよいよ琵琶湖湖岸通りを琵琶湖大橋を目指して出立した。

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 国道のバイパスではなく、琵琶湖に架かった有料道路、琵琶湖大橋です。
ご覧のように端には歩道もあり自転車での通行も可能です‥我がバイアルスの通行料金はわずか二十円、この旅最初で最後の有料道路代です。

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 ここまで来たら寄らない手はない‥
全国TLミーティングの聖地、道の駅琵琶湖大橋米プラザ。週末九日のミーティングに先駆け、ひとりプレミーティングを決め込み、記念に写真を一枚‥これもツーリング二日目の心の余裕のあらわれか~
さぁ、土産も手配し、TLの聖地道の駅米プラザでの記念撮影も終え、まずは京都目指して琵琶湖西側を南下する。
一国から京都五条通りを直進すれば、そのまま九号線山陰道へと、その道は遥か鳥取から米子へと続いていることになります‥そう思うと何故だか目的地がグッと近く感じてくるもんです^^

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 ちょうどお昼頃に京都市街地を通過。
この辺りまで来ると薄っぺらなシートの上で痛みに堪えていたお尻が悲鳴をあげる、加えて初日の途中からリアブレーキがまったく効かなくなり、フロントブレーキだけに頼っていた右手の親指の付け根が痺れだし、操縦も緩慢になり集中力も落ちてくる。そろそろガソリンを補給しながら、どこぞのコンビニでお昼にしようかなどと考えながらもトットットット~と先を急ぐ。
そんな矢先、亀岡市に入ったあたりで流れが停滞し、自然と渋滞した車の脇をノロノロと進めていると、いきなり来た~すぐ前にいた1BOX車が、お店に入ろうと左折してきたのです。
衝突を避けるため、慌ててハンドルを左に切りながら歩道に身体ごとマシンを転がした‥一瞬でしたが衝突は免れホッとしたその時、ななんとその1BOX車は何事もなかったように、倒れたバイアルスの前輪部分、フロントフォークの上をスルリと乗り越え駐車場へと入ってしまったのです‥このとき怒りよりも先に「あぁ~この旅はここで終わった~」と思ったものでした^^;

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 夕日に向かって走れ!
山陰道の日本海に沈む夕日があまりに美しくて思わずUターン、沈む夕日を背景にして何度もシャッターを切りました。
アクシデントで思わぬ時間を取られてしまいましたが、奇跡的にも走行に支障なく、その後の但馬での冷たい雨にもめげず、ただただひたすら山陰道を西走したのです‥あのアクシデントで失われた時間を取り戻すべく。
ミロクの河原でいつも転んでいるのは無駄じゃなかった‥とは思いたくありませんが、本当に不幸中の幸いでした。ライダーに怪我はなく、マシンもチェンジペダルが歪んだだけ、多分フロントフォークもきれいに真上から乗り越えたからでしょう、目視では曲がりも歪みも感じ取れませんでした^^
お陰様で無事に米子に到着したのは午後八時頃だったでしょうか、アクシデントに取られた時間を差し引き走行時間はズバリ十時間‥予測よりも一時間もの短縮を達成できました^^

久しぶりの旧友と再会、途中随分と心配をかけましたが、この夜は再会を期して夜中の二時まで呑み明かし、風呂も取らず、歯も磨かず、またまた泥のような眠りについたのです^^;