画像はBelstaff TRIAL MASTER。
綿布にオイルを浸み込ませた、ライダーにはお馴染みの?古くからの英国製のオイルドコットンジャケットである。
これが今回(伊東の集い)の雨予報のツーリング用にセレクトした逸品。
湿度の高い日本の気候には、あのオイルのべとつき感がどうもしっくりこなくて買い控えしているライダーや、いざ買ってもなかなかその活躍を見ないケースが多いように思うのは私だけでしょうか? 自分も手に入れたはいいがなかなか機会がなく、いつそれを活躍させようかと窺っていたそんな一人でした。
いろんな便利な素材が発達したこの時代に、なにも前時代のジャケットを持ち出さなくても‥勿論そんな意見もあるでしょうが、そこはこのバイアルス。あのトライアルの神様サミーミラーが開発に携わったトライアル車とくれば、ここはひとつ英国の薫り高いこのジャケットを着ずにはいられまい。多少のべとつきは我慢しましょう‥^^
しかし、いざ着込んで出発すると思いのほか勝手がいいのです。しっとりとオイルを含んだ重たい布地が、まずはパラシュート効果をふせいでくれ、しっかりと防風効果が感じられます。
そして予報どおりの雨の二日目、帰りの道中飛ばしに飛ばした三時間半。しかし見事に防水効果を発揮してくれました。
前面のフォーポケッツには革製の財布&小銭入れ、文庫本、手帳、眼鏡を忍ばせておいたのですが、我が家に到着して取り出してみると、財布の中のお札も、手帳のページも、文庫本の書店のカバーも、どれひとつとっても一切濡れているところは見当たりませんでした。
ベルスタッフを脱ぎ、中に着たインナーダウンをチェックするとわずかに裾から染み込んだ雨跡と袖口が多少濡れているのが確認されただけ‥バイアルスと同じく大昔のジャケットにしては上出来な部類ではないでしょうか!
高速道路の移動と違い、あくまで下道速度の三時間半程度の条件ですが今回は充分な役目を果たしてくれました‥なかなかの傑作^^
そこでバイアルスにベルスタッフとくれば、あとはエヴァーオークのお椀ヘルにダンロップ製サミーミラートライアルブーツと云ったところでしょうか‥^^
