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美容師側がお客様からの信頼を壊してしまう事とは、
ほんの少しのきっかけで簡単に壊れます。


接客業とは、『お客様は神様です』なんて言葉がありますが、
私はそうは思いません。


美容師とお客様の関係は『フィフティーフィフティー』
で良いと思っています。


生まれも育ちも同じ業種の元、育って参りました。

お客様に対する想いは、誰にも負けない自信があります。



お客様を不快な気持ちにする事、
お客様を不安にさせる事、



それだけは徹底して行わない。
その信念を持って美容師を33年間、続けております。


体調管理をなぜとんでもなくやっているか、



お客様に風邪を引いた美容師が担当をしてしまうと、
不安で嫌な気持ちにさせてしまう。
お客様が嫌な気持ちになる事は、私の中ではあってはならぬ事、ただそれだけです。



ご予約を頂戴した側が、
その予約に穴を開ける事は、お客様にとって残念な気持ちにさせ、不安にさせる事。


ご予約を早くから頂戴する事、それは、自分たちの体調管理もやり切る事、
それが条件として付いて来ます。



8月末頃、ものすごく体調が悪く、喉も猛烈に痛く、
熱も高熱が出て全身が痛くて起き上がれなかった男性のお客様がご来店されました。



病院に行くのが早過ぎて陰性が出てしまい、
その陰性が出た次の日にMcAfeeのご予約だったので、ご来店されました。



ひどい咳をされておられ、体調が悪そうでしたが、
「陰性だったんで、大丈夫ですので」
という言葉を頂戴し、お声をかけながら接客をしておりました。



その後数日後、お客様の味覚が無くなりました。
そして、一緒にお住まいのご家族様が移ってしまい、コロナの診断を受けました。



恐らく、後から考えると僕もコロナだったんだと思います。と、1ヶ月後のご来店の時に、
伝えられました。



たまたま移らなかった私ですが、
もしかすると移っていたかもしれず、
恐らくコロナ発症して4日目くらいのご来店でした。



きちんとした認識をお客様に伝えきれていなかった私の責任ですが、
うちのお店の予約システムが、お客様に負担をかけているかもしれません。



ただ、体調が悪くなった場合は、遠慮なくおっしゃって下さい。
もう少し先のお客様と交代して頂ける事もございます。


体調が悪くなった場合は、1時間でも、2時間でも、早く教えて下さい。


それによって、予約の所がキャンセル待ちのお客様に連絡が出来て、無事に埋まる可能性が高いです。



私たちの予約は、誰からの保証もない、自分で一から種を撒き、
コツコツと耕し、芽を出し、そして、また再び芽を出してもらう為に、
また必死で頑張る、
そんな地道なお仕事です。



重苦しいわ、と思われるかもしれませんが、
その予約を頂戴する形こそが、
『お客様との信頼関係のもと、成り立つ仕事』
だと思っています。



美容師というお仕事は、
その時間がお客様にとって、何よりの幸せな時間であって欲しい、


お店に向かう事が、ソワソワ楽しみな時間であって欲しい。



お客様に精一杯力を注ぐ事で、
また来月も、その次も、
足を運んで頂ける様に、ひたすら頑張るのみです。


ふと、そんな事を思った、私であります。


明日もそのまた次の日も、安心してご来店頂ける様な、そんなお店作りを頑張ります。