「金融危機をチャンスに」、リスクコンサルのプロティビティが専任チーム結成 | ブログM&A

「金融危機をチャンスに」、リスクコンサルのプロティビティが専任チーム結成

 リスクコンサルティング会社のプロティビティジャパンは2008年10月21日、グローバルに展開する企業が米国発の金融危機に対応するための専任チーム「金融危機対応支援チーム」を結成した。チーム結成の狙いは、「厳しい環境を逆にビジネスチャンスととらえ、収益機会の拡大を実現するための支援を提供する」(プロティビティジャパン)ためだ。


 金融危機対応支援チームは20人で構成。金融リスクマネジメントや企業再編、訴訟対応支援のコンサルタントなどが参加する。支援チームが提供するサービスは、(1)財務効率化、適正化支援、(2)リスク管理高度化支援、(3)M&A支援、(4)その他法制度対応など、の4種類。「これまで個別に提供していたサービスを、金融危機対応の側面からパッケージ化した」(プロティビティジャパン広報)サービスだ。


 (1)では、流動性など資産の質を中心に企業の財務状況をレビューし、財務戦略の策定支援するサービスを提供。景気悪化を加味した生産、在庫、コストの適正化などを支援するサービスも手がける。(2)は、市場リスク、信用リスクといった金融関連リスクを計量化するモデルの検証や修正、取引先の与信状況をモニタリングし、不測の損失の発生を抑える仕組み作りを支援する。(3)はM&A(合併・買収)戦略や、合併・買収後の組織やプロセス、情報システムの再構築戦略の立案、(4)は各国の法規制の変更をビジネスに反映するための戦略策定を支援する。


 プロジェクトの期間や費用は個別見積り。「財務状況のレビューなど短期のプロジェクトの場合は3カ月から。情報システムの再構築を伴う場合は1年以上かかるケースもあると想定している」(プロティビティジャパン)という。費用は「数千万円台の前半から」(同)を予定している。


出典:ITpro