JCOMの2008年度第3四半期決算,加入者の増加などで増収増益を達成 | ブログM&A

JCOMの2008年度第3四半期決算,加入者の増加などで増収増益を達成

 ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社のジュピターテレコム(JCOM)は2008年10月29日,2008年度第3四半期(2008年1~9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期に比べて12%増加の2176億5100万円,営業利益は同25.4%増加の393億4700万円,税引き前純利益は同28.6%増加の350億4300万円,当期純利益は同13.9%増加の204億4100万円となり,2けたの増収増益を達成した。


 2けた増収の要因は,(1)既存の連結子会社(傘下のCATV事業者)の加入世帯とARPU(1加入世帯当たりの平均利用料収入)の増加,(2)利用料収入の単価が高いデジタル放送サービスの加入世帯の増加,(3)M&Aによる連結子会社の増加──などである。例えば,既存のCATV事業者と第3四半期に子会社にしたCATV事業者を合わせた9月末の総加入世帯は,前年同期に比べて11%増加して290万3300件となった。デジタル放送サービスの9月末の加入世帯は同29%増加の176万7600件であり,放送サービスの加入世帯のデジタル化率は同12ポイント増加の75%となった。9月末のARPUは7774円であり,前年同期よりも106円増えた。番組統括運営会社であるジュピターTVを合併したことも,2けた増収に貢献した。


 一方,加入世帯の増加や連結対象子会社の拡大などによって,(1)番組費などの営業費用,(2)販売費・一般管理費,(3)減価償却費──がいずれも前年同期よりも増えたが,全体の営業費用は1783億円と同9%の増加にとどめた。その結果,営業利益と税引き前純利益,当期純利益のいずれの段階でも2けた増益を確保した。


出典:ITpro