厳島生活文化研究所 | 宮島草子 北之町「厳妹屋(いつもや)」徒然 「宿始めました」

厳島生活文化研究所

今日は私も所属する厳島生活文化研究所について。
現在所員の数は主宰している菊川氏と私かんねんこと菊地の2名のみ。次々と壊されていく、素敵な建物を何とかして後世に残していきたいと菊川氏が決意、宮島に伝わる独自の生活文化の研究とともに、少しでも多くの方々に町家の良さ、宮島の良さを知ってもらおうと活動しています。
私がこの研究所に入ったのは、建物、町並みの良さもさることながら、なにより、こういう建物ができた背景、それと独特な宮島の生活文化に興味があったからです。今日は研究成果の発表ではないですが、実際にあったエピソードをひとつご紹介。よく昔の人が、家の前の掃除は両隣3軒行うこと、といっているのを聞いた事がありませんか?宮島ではそれは当たり前、それどころか、昨年、全国に大きな被害を与え、宮島もかなりの被害を受けた台風18号。あの日の出来事、通過している時は外に出ることは全くできず、やっと少し風がやんできたかなと思っていたら(それでも常時風速10mくらいは吹いてたかな)外がざわざわしてきた。なんだろうまだ風もつよいのになぁと思いながら外にでてみると、なんとそこには近所中の人たちがみんなで力を合わせて台風の後片付けをしてるじゃありませんか。しかも自分のうちだけでなく、お年寄りの一人暮らしの家など、みんなで助けあい、ものの1時間でかたづけてしまいました。ほんと台風がとおりすぎた後とはおもえませんでしたよ。助け合いのすばらしさを実感しましたよ。宮島にはこんなコミュニティがきちんと形成されてるんです。こういうことはやっぱり宮島にすんでないと体験できないですね。

さて、こんな体験をしてみたい方、研究所の所員は常時募集してますので、宮島に住んででも研究したいという方はお気軽にご一報を^^