大切なこと
ベンチャーを渡り歩いてきて、様々な考え方、仕事の価値観に
触れてきました。
ある人は、超ストイックなまでに「楽しく笑顔ではたらくこと」を
否定し、またある人は「無駄話」を「アイデアの生まれる重要な
コミュニケーション」として大いに推奨したり、「楽しくなきゃ
仕事はダメだ!」と言い切る方もいらっしゃいました。
会社の経営状況の部分でも、なかなか安定しないのが中小
零細ベンチャーでは当たり前、いわゆる皆さんがご存知のような
「安定」は全ての面において全く保障されていません。
当然ながら、結構簡単にキャッシュが破綻もしますし、給料も
スパッとカットされます。そして意外とあっさり倒産もしますし、
(キレイに倒れられればまだいい方で…)、中には倒産すら
出来ずにしぶとくキャッシュフローが回らないままゾンビみたいに
法人としての「形だけ」で生き残る企業も見てきました。
こういった際に、やはり割りを食うのは弱い立場にいる方々、
社員の皆さんです。
経営者が自身の「非」を認め、潔く「失敗」を認める勇気がないが
ために、見るからに悲惨な状況に陥っている会社もたくさん見て
来ました。
確かに「非」を認めるということは、自身の今までの積み重ねや
選択の全てを「トップ」として「否定」することにもなります。
人生を否定する…くらいのニュアンスになってしまうかもしれません。
しかし、それが出来るくらい度量のある人物こそが「経営者」に
なるべき人物なのだと僕自身は確信しています。
現に、今仲良くさせて頂いている経営者の方のほぼ全員が、
1度以上大きく失敗をされている方ですし、そこからの立ち上がり方
の話は実に勉強になります。
「すごい!」と感じる、リスぺくとしている経営者の方に共通しているのは、
■謙虚さ : 自信は持っているが、在り方として皆さんすごく謙虚です。
■素直さ : これも人としての在り方の問題なのですが…
■実直さ : 「生業」とするものに対して、人として。
■愛 : とにかく愛を感じます。社員・業務・家族…全てに「愛」がある。
上記は少なくとも共通していますね。
人としての「在り方」は凄く重要で、数年前までは日経やプレジデントなど
でも、「群れてばかりの羊の群れよりも孤独を恐れない狼の集団」という
表現が某ベンチャーで使われており、「ベンチャー=精鋭たち=厳しい」
というようなイメージもありましたが、そんなベンチャーそのものの「在り方」
も多様化してきており、今となってはある意味「なんでもアリ」にようやく
なってきました。
これが本来の自然な「在り方」なんだと僕は感じています。
「ベンチャー」も「人」と同じで、本来は「自由」なものであるはずです。
故にその「在り方」も自由。
ベンチャーも実は最初から「なんでもアリ」だったのかもしれませんね。
人は、楽しそうに「イキイキ」しているところに集まります。
人は、愛があるリーダーのエネルギーに導かれ、ついてゆきます。
愛…ですね。
大切なこと、大切な人、大切なもの…全てを守り、育んでいけるための
「愛」を自身の中で育てていきたいなぁと思う今日この頃です。
大切なものは既に目の前にあるわけですから♪