昔話 | 港区白金一丁目

昔話

プロフィールにも書いていますが、僕は以前役者をやっていて、


そのときに同時に新宿の歌舞伎町(一番街)でバイトをしていました。




七時代にシャッターの閉まっているお店たちを見ながら歌舞伎町


一番街を歩き、朝八時前には店に着き、店を開け、まだ眠っている


街を見ながらお店の前を掃除、水をまいて…っていう生活を三年。




当然歌舞伎町のいろいろな「住人の方」とお話をすることもありました。


当時役者を目指し毎日を送っていた僕のように、


「俺たちは毎日が宝探しなんだよね~」


と口癖のように語っていたホストのみんな。

(ウチの店にたくさんお金落としてくれてどうも有難うね♪)


今、どうしてるかな…何人かは僕が歌舞伎町を去る前に、僕より先に


あの街を去っていってしまったけれど。



…ちゃんと、夢、叶えたかな。


…大切なものは見つかったかな。


…親の借金はちゃんと返せたのかな。



なんでか分らないのですが、今になって突然気になりました。


人は皆、色々な理由があって働いています。


彼らも各々が理想や夢や希望を持って、歌舞伎町という街で青春時代を


駆け抜けたわけで、そういった意味ではとても親近感が沸いたりします。



今の歌舞伎町のことはよく分りませんが、僕の知っている歌舞伎町は


そんな「夢」と「希望」がある街でした。



ちゃんちゃん。(昔話終わり)