迷いの中でも | 港区白金一丁目

迷いの中でも

別の会社で働く後輩からメールで相談を受けました。




「仕事について迷っています」




とりあえず僕は「何を迷っているのか」を問いました。




「今の仕事が嫌いなわけではないのですが、何か違うことを

やってみたいと思っています。」




と彼。


彼は僕より一つ年下の25歳。


当然僕は、




「何をしようと思っているの!?」




と聞きました。




「●●をしてみたいと思っています。新たなチャレンジとして」




と彼。


確かに新たなチャレンジは立派だし、応援したいと思う。


でも僕が心配したのは彼の「決意の固さ」です。


正直、僕が言うのも何ですが、25歳にしては「甘い」。


「してみたい」はあり得ない。「どうしてもやりたい!」なら別だけど。


転職回数の多い(多すぎる)僕が言ってもあまり説得力がないの


ですが、自分で確固たるものがないのであれば、おそらく何を


やってもうまくは行かないと思います。


もともと物凄く吸収が早かったり、人の倍以上要領がいい人なら


話は別ですが…。





だから僕は、彼に問いました。




「●●をやるとして、そこで何をして、そしてどうなりたいの?」




すると、




「とりあえずやってみたいんです…。」




と彼。




「…なるほどね~ぇ」




と僕。


…本人の人生だから、決して悪いとか、良いとかはないのですが、


僕はこの後、最後まで彼の意志がどこを向いているのかが、イマイチ


掴めませんでした。


やりたいことをやるのは別にいい。


でも、30歳を手前にした人が「弁護士」を目指そうとせずあえて「弁理士」


を目指す理由。


そのあたりを考えてみてほしい。


それでもそのスタンスなら、それは非常に恵まれている環境にいるか、


人並み以上に自己管理ができているか、お金と時間に余裕があるか


…そんな中のどれかなのでしょう。




学生と社会人の違いの一つに「一日の時間」というものに対しての


捉え方…があると思います。(僕は高校までしか行ってませんが…)


一日は当然ながら「あっという間」です。すぐに終わります。


じゃあそこでどうする!?


どう考える!?


楽しみ方だって、頑張り方だって人それぞれ、だけど時間というものは


どんどん過ぎてゆきます。


余所見や他人の畑を羨むのもいいでしょう。


そして自分自身の人生の「IF」に思いをめぐらせて妄想するのも悪くは


ないでしょう。


でも僕が、どベンチャーにいる僕が一つだけ言える事は、





「自分の意志はしっかりと持つべき」





ということです。


もしも~だったら…なんて、妄想してる間に電話の一本でもかけて





「アポ獲らんかい!!」




と…言いたい(笑)


たぶん、ある程度大きくてゆる~い企業だったら、僕は何も言いません。


でもね…どベンチャーだから。


だから今はあえて言います。


それくらいの気概がなければやはり続かない。


無理は承知。


理にかなっていないことなんて当たり前。


そんな中でも貫けるくらいの意志の強さと、自身の信念を持っていますか?


べそかいて、文句言って、愚痴っている暇なんてありません。


そんなことしてたら、今の僕はこういいますね…





「アポ獲らんかぃ!!」




…と(笑)


ちなみにその後輩の彼からは「先輩、なんだか営業の人みたいなこと


言うようになりましたね」…と言われました。


あ…営業にシフトすること言い忘れてた(…と今更ながら気づきました)




まぁなんだかんだ言っても、自分自身の人生ですから、何でもありだと


僕は思っています。それが根本的なスタンス。


でもやはり、自身を第三者的に見る視点や、現実をきちんと把握する


ことは必要だと思う。そしてそのうえで、「夢」や「希望」や「目標」を


共有し、語れたら、それこそ最高だと思う。



だから僕はその後輩に最終的には、





「いいんじゃないかなぁ~」





と、首を縦に振ったのでした…ちゃんちゃん♪