続・続・六本木ヒルズに行ってまいりました
さてさて、数日にわたり六本木での対談話をブログに書いてきましたが、
本日が最後。完結編です。
昨日は「30分の1」の話で終わりましたね。
さてお店を2件目に移し、話は変わって「採用」の話題になりました。
まぁお相手もITの方だったので「バナー広告」を扱っている会社さんに
話が及びました。
バナーでの業界上位の会社の名前がいくつか挙がりました。
そして、それらどれもが「危うい」という話になりました。
ようは、自社で展開しているのではなく、他社と提携をし(パートナーになり)
事業を展開している会社さん。
従業員の採用はほぼ通年で行っていて、売り上げが伸びつつも同じように
従業員が増えていて…ようは「儲かっているんだっけ」という話。
そしてこれは売り上げからは読み取れない実際に働いている現場・会社間
でのその会社の評判…これがまた良くはないという意見が過半数。
そんな会社さんがちゃーんと「大手」として君臨しています。
ランキングに(笑)
同じ業界の僕らから見てもそこの5年後はちょっと想像がつかない…
でも 求人広告(リクナビとかね)には、いわゆる「成功例」が載っている。
まぁ「人集め」ですからね…それに選ぶのは「個人」だし。
でも色々な話を「知らない」で、広告の内容を中心に選んでいるのだとしたら
それは損をする結果に繋がってしまうのでは…と思ってしまいます。
つまりは「色々な業界に知り合いを作っておきましょう~」ってこと(笑)
そうしないと損しちゃうかもです。
で、話を戻すと、ようはバナー等を扱っているそれらの会社には、
其々に 「理由」があります。
大きなパートナー企業の役に立つ「システム」を開発 したり、バックに大きな会社
がついていたり(っておこぼれ貰うみたいな 側面もありますが…)、とにかく
何かしらの理由があり大手の「パートナー権」 を獲得しています。
簡単に言うと、そこである必然性はないってことです。 そこに至る
理由はあれど、その後もずっとその会社である必要はないんです。
パートナーは。
だから、ここ5、6年で急成長したベンチャーは簡単に言うと「息切れ」しちゃう
でしょう。ベンチャーは瞬発力こそあれど体力(持続力)はありません。
今後、独占だった代理店権限が「複数」に分散される可能性は十分にあり、
実際にその流れはもう一部の分野で始まっています。
僕らの話の中ではバナー広告ベスト5に入っている会社のうち2社は、
5年以内に大失速するという結論に至りました。
この文章を同じ業界の方が読んだらおそらく会社名まで想像できてしまうと
思いますが…いわゆるそことそこです。
じゃあ、この問題をどう解決してゆくか。 どう打ち破るべきか。 それは前々回
書いた「プロセスの明確化」もそうですし、やはり人が育つ環境、
そして「クライアント視点」…いわゆる「CS」ってなんでしたっけという原点を、
現場 単位まで意識共有すること。が一つのヒントかと思われます。
かなりハードル高いですが…現実的には。
まぁそもそもの話「バナーだけだと限界ありますよね」っていうのはあるの
ですが…。
とにかくプロセスの明確化は3年~5年目に臨むにあたって重要ではないかと。
組織の拡大に伴い、必ず年々スピードが落ちてゆくわけですから、そのあたりを
踏まえてもやはり重要だと思います。
結構、目の前の数字目標を「ミッション」として考え、自身のクライアントが
誰であるかとか、とある媒体に関わっていて、自身が向くべきはクライアントか、
パートナー企業か、エンドユーザーか、が明確でない(現場で答えがない)
ケースも目にしてきました。
みなさんはどこを見て仕事をしていますか。
自身が今している作業の目的はなんですか。
細かいことですが、会社としての方向性というか、ある程度同じ向きを向いて
いる状態は必要だと思います。 「社員一人一人がオーナーです」とか言って
いる会社ほど僕個人的には信用 できません。
まぁ「受けとり方」ですが、「経営者」と「社員」は根本的に考え方 ・視点が
違います。 働いている側だって、その会社に就職したいと思った時点でその
瞬間に 「雇用される側」に立っています。
だから僕は自身も含め、雇用される側を「傭兵」のように考えています。
優秀な強い傭兵を集め続け、大きくなり続けることは難しい。
ベンチャーの課題は限られたコマをどう使い、そして持ちゴマをどこへ
あて がってゆくか…どこのフィールドでどのような勝負をするのか。
勝ちの判定は、引き際は…。
というような話をゴソゴソ話をしていたら3時過ぎ…
僕はレッドブルのウォッカ割り(いつもHABではこれ)を飲みながら、
ぼーっと 色々なことに思いをはせました。
どこの会社がどうなろうと、まずは自身です。
自身の道をしっかりと見つめることが何より大切。
ただ皆さんに忘れないでほしいのはいつも言っていますが、ITベンチャーの
持つ「危うさ」「脆さ」。 そしてそこで働く人たちがいつもギリギリのところで
踏ん張っている「現実」。
「ヒルズ族」なんてごく一部。 ITの精鋭たちは毎月400時間以上、
「よくは働くが」決して「よく遊ぶ」ことは できずに仕事をしています。
(きっとITだけではなく世の中の精鋭たち皆さんに言えることでしょうが…)
みんな必死で頑張っています。
そのことを最後に付け加えておきます。
まとまりのない話でしたが今回はここまで。
またヒルズの方とは飲みに行くので、続きはそのときに…。