ワールド・トレード・センター
本日六本木ヒルズにあるヴァージンシネマにて、見てまいりました。
ワールド・トレード・センター![]()
「9.11アタック」と呼ばれているあの日の出来事を、瓦礫に埋もれ、
無事生還した、ある港湾警察の警察官の視点から捉えた作品です。
オリバー・ストーン監督の作品にしては、今までのように「強烈」な作品
ではなく、あくまで起きた出来事の作品化に徹した印象が強かったです。
なぜテロが起きたのか…という部分には全く触れておらず、あくまで
あの日起きた出来事と、それに関わった人々の話になっています。
これは、その人たちのための作品といっても間違いないと思います。
テロが起きた理由、それとは別に、あの日亡くなった方々はごく普通に
朝目覚め、出勤し、働きいつもどおりに暮らしていた、ごくごく普通の方々。
人を助けることを当たり前として救助に向かい、ビルの倒壊に巻き込まれ
亡くなった方々。
劇中にも出てきますが、みなさんきっと、大切な家族・大切な人と最後に
交わした言葉も覚えていないくらいの突然の出来事…。
僕は日本人です。
だから直接は関係ないし、テロが起こるまでの経緯や歴史的背景を見聞き
すると一概にどうこう周りが言えるほどの小さなことでなく、もっと大きな
問題であることは分っています。
でも僕が今日この映画を観に行った理由は、
どうしても観に行きたかった理由は、
この日の出来事を絶対に忘れてはいけないと思ったからです。
国家や宗教の単位なんかどうでもいい、
人として、NYに住む市民の方々がとった「善」の行動。
そしてその中で亡くなった方々。
あの日、あの現場に関わった全ての方々が当たり前のごとくとった
「善」の行動を僕は絶対に忘れないでいようと思います。
人間の暗い部分とともに、確かに「善」とよべる部分を世界に示してくれた日、
それが9.11だと思いたいです。
賛否両論ありますが、僕はこの映画を是非、皆さんにお勧めしたいです。
ということで今日はここまで。