あのときの僕は… | 港区白金一丁目

あのときの僕は…

六本木ヒルズがオープンしたのは4月の末、その出来事があったのが5月に入ってから。

その出来事とはこんな話です。



とある晴れた日、ウエストウォーク2階のインフォメーションブースにいたところ、

「すみません…」と声がしました。


「はい(*^o^*)」

と僕。



「住宅事業部の方に電話をつないでいただきたいのですが」

とその方。



「恐れ入りますがどうようなご用件でしょうか?」

とアポを取られている方かを確認。



「あちら(といって高級住宅棟の方を指し)に建っているマンション棟に部屋を借りたいのですが」

とその方。

そして「ソフト●●●の孫●●といえば通じると思いますので」と微妙に笑顔。



そのまま「かしこまりました」といってお電話をお繋ぎしたのですが、電話口で会社名とお名前を

お伝えした瞬間、電話の先の住宅事業部の方がどうやら少しあわて気味…

状況を飲み込めない僕は普通に電話をお客様から受け取り、



「いってらっしゃいませニコニコ



と笑顔で送り出しました。

…ていうか気づかなかったんです。その当時は(笑)

そして知らなかったんです。IT企業(笑)ホントに。



ちなみに楽天さんがそのあとテナントとして入ってきて、その後GS(ゴールドマンサックス)の

専用エントランスができたり、10月にはテレ朝が入ってきたりで、一年目はいろいろな会社を

覚えました。

世の中本当にたくさんの会社があるもんですなぁ~(^~^)



お恥ずかしい話ですが、ヒルズで働くまで僕は、ITそのものの意味も、

楽天も(←1ヶ月くらい食料品メーカーだと思っていた)、

ソフトバンクも(←ゲームの攻略本出してる会社だと思っていた)

サイバードも(←携帯屋さんだと思ってた。コンテンツという用語を知らなかった)

ライブドアも(←ヒルズ辞めてからその存在を知った)

ホント、何も知らなかったんです。


だから、「ソフト●●●の孫●●」とか言われても全くピンとこない(笑)

今だったら確実に「ビクッ」ってなっちゃいますけどね…。



「知らない」ということは、逆を言えば「公平」な対応、「ニュートラル」な対応が

できたともいえるので、ある意味「アリ」だったのかなと思っています。



それ以外にも、夜7時過ぎにいきなり「渡辺いっけい」さんが来て、

「お蕎麦屋さん、あります!?」

とか聞かれてみたり(笑)


夜8時前くらいにチョイ悪オヤジ(ジローラモ)さんが水色のスーツを着て、

ご婦人とインフォブース横で話をされていたり。


それ以外にも、モデルさん、芸能人、お相撲さん、政治家、有名な経営者の方。

いろいろな方を直接見ることができ、ときには道やお店をご案内したりして…

インフォメーションブースに立っているだけで楽しかったです。



最終的にその方が部屋を借りられたのかどうかはわからないのですが、とりあえず

プライベートな情報なので、お名前は隠しておきます。

隠れていないけど(笑)



そんなこんなで今日はここまで。




ではでは、また明日。