一橋大学ワンダーフォーゲル部ブログ

9月29日だね。

どうも、松川です。最近お前ブログ書いてなくね?というプレッシャーにおびえて再登場しました。

メインディッシュと書きました、そうです。結果的に行ったのは夏の終わり、つまりフルコースの最後になってしまいました。が、今回の山行がわれわれ沢組のメインであることにはなんら変わりありません。

遭対段階から楽しみで楽しみで仕方なかった今回の山行はしかし、延びに延びました。森田・松川・横岩にとってはナルミズから一日空けての強行日程となりました。中村谷は精神に様々な葛藤を抱えての参加、ゆでぃはDS、木村さんはリア充。

それでも赤木沢はそんな諸事情を吹き飛ばすほどの美しさを以って私達を迎えてくれました。天気にも恵まれました。本当に良かった!

それでは前置きが長くなりましたが、今回の山行を振り返っていきましょう。
参加メンバーはCL森田さん、SL松川、木村さん、湯田、中村谷、横岩の6人です。

24日の正午部室に集合し、約2時間後出発。
松川、パワーロープを忘れる。

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富山まではほぼ半日かかります。疲れてくると人間の本性が発露しますね。
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こんなふうに。

長い長いアプローチを経て、日が変わるころ富山駅に到着。中村谷はペミカンを忘れる。
マリエの近くでステビ。

【1日目】
翌朝5時半、ジャンボタクシーにて折立に向かう。
27800円という料金以上にキツイのは折立までの道。何回吐きそうになったかわかりません。

7時半ごろ「登山」を開始します。
※関係者以外のために一応。赤木沢は普段の沢と違い、山を登らなければ沢の入り口に着くことができません。この日は沢に近い「薬師沢小屋」までずっと登山です。

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最初のうちは結構な急登。
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まだまだ元気なメンバー。太郎平小屋までの中間地点です。

北アルプスでこれだけ人気のあるルートだとコースタイムも正確です。えっちらおっちら(これって方言かな?)登っても結構余裕で時間を縮められます。

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ガスっても…
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すぐ晴れる!

すいすい登り、太郎平に到着。
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黒部五郎だけでなく、鷲羽や水晶も見えるとか。

さて、ここから薬師沢小屋まではラクチンな登山道歩き。
すばらしい景色にも恵まれ…
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美しい登山道を通過し…
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懸念されていたつり橋渡渉(沢を横切ること)もクリア。
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…渡渉の犠牲になった湯田さん。なんまんだぶ。
気を取り直して、
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小屋近くの登山道から見た黒部川。
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そして小屋。
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かの有名なつり橋。
しかしこの小屋はすごいところに建ってます。
薬師沢と黒部川の出合から10mぐらいのところによくこんなもん建てたなと思わずにはいられません。
小屋内には小屋の斜度を測定する装置があり、「ここからは危険」みたいなレッドゾーンも表示されてました。私達が「泊まった」ときはレッドゾーン一歩手前でしたが…
「泊まった」。そう、この小屋周辺はテント設営禁止区域なのでこの小屋に泊まらざるをえません。
素泊まり5500円。ビールは700円。快適と安全を買う値段として安いか高いかは人それぞれだと思いますがね。やっぱり高いよね。
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でも快適!なにより濡れないのがいい!
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食事ものんびり広々作れます。この日はシチュー。
そして、爆睡。下界よりよく眠れるとは…

【2日目】
9月も終わりになると寒くなります。
北アルプスにおいてはさらに顕著で、去年は水が凍りました。
この日は、
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霜が!
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でもそんなの関係ねー!遡行だ遡行!

黒部川は本当にきれい!何回か渡渉を強いられますが、増水もなく、快適に遡行を続けます。
しかし…
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隠れた危険箇所。
写真ではわかりにくいですが、ここは足場と壁が接近しており、しかも壁がオーバーハング気味で、ちょっと間違えると川に落ちます。しかも川は流れが速く、深い。

なぜこれほど詳細に書くかというと、中村谷がここで落ちたからです。
中村谷がなんとか岩にしがみついたから止まりましたが、かなり危険なケースだったことは間違いありません。
私達はこうした事故を起こさないために部会で慎重に審議をしているわけですが、今回のような事故を想定した適切な対応に関する知識は不足しているかもしれません。部会で考えてみるべきでしょう。

芯から冷えた中村谷を回復させるべく、2時間ほど休憩を取ります。
もう赤木沢まですぐのところだったのと、戻るほうが危険ということで遡行を続行。

15分くらいで
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赤木沢出合の目印であるプチ・ナイアガラに到着、赤木沢に入渓!
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噂に違わぬ美しさ!
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広さ!
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森田さん!じゃなかった、30m!
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いっぱいある滝も…
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簡単に登れるよ!

遡行はとっても快適&短時間&スムーズ。
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美しい沢はツメすら美しいのだろうか。紅葉を始めた山肌の木々と青空の色とが融けあう。
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うーん、写真では伝わらないよねー

快適なツメを終え、稜線に出る。
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誇らしげな湯田さん。足に巻いてあるビニール袋のことは聞かないであげてください。

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そこからは下山。やや日が暮れ始める。
いろいろあった一日の疲労からか、ペースが遅れる。
テン場に着いたのはもう日が落ちたころ。

テン場は快適でした。就寝。

【3日目】
夜に降った雨もあがり、天気は上々。
この日は薬師岳への軽量ピストンをして下りるだけだ。
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下山。鮮やかなまとめ方を新発見しました。え?なに?なんか文句あんの?

というわけでした。
反省会は富山駅で。お好み焼きも。あとカラオケ。心も体も財布の中身もパァァァァァーンってなりました。

夏休みに予定していた活動は全て終了、しかも全て完遂できました。応援してくださった皆さま、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

以上ですら。