学内にした貼りビラの答えをBBSに掲示しました。
忙しいのにかまけて、答えのみを書いたところ、「学内OB」様より、
あまりにもシンプルだとのご指摘を受けました。
そこで、ブログを使って、多少詳しく解説したいと思います。
まずは、マロリーに関して
「なぜ、山に登るのか?」
という問に
「そこに山があるからだ」
と答えたことで有名なジョージ・マロリーは1886年生まれのイギリスの登山家である。
この発言には一般的(少なくとも以前の私)には、
「登山をしない人にとって、登山の魅力は不明であり、それを説明してくれ」
という要望に対して
「登山家にとって、山があること自体が重要であり、登る意味などわざわざ説明する必要はない」
というように答えたものだと思われている。
しかし、実はこれがとんでもない間違い。
実際には
「なぜ、エヴェレストに登るのか?」
「"Because it is there."(そこに、それがあるからだ)」
が正解。つまり、「山」があるからだ、は意訳も意訳。F・ダバディもびっくり意訳である。
それで、彼はエヴェレストに登ったのか?
この質問は非常に難しいものです。
というのも、今でも、エヴェレストの初登者はなぞだからです。
1924年にマロリーはエヴェレストにアタックしました。しかし、遭難。その遺体は1999年に8160m付近で発見されました。
一方で、公式なエヴェレストの初登者はヒラリーで、1953年にシェルパのテンジン・ノルゲイと初登頂したということになっています。
これだと、明らかに「初登頂はヒラリー」ということになります。
ところが、マロリーのカメラが見つかっていないことと、マロリーが登頂に成功したら、山頂に置いてくるつもりだった彼の妻の写真が遺留品に無かったことにより、マロリーが初登頂であったのではないか?とする人もいます。
以下は私の意見
例え、マロリーが実は初登者で、下山中に死んでいたとしても、私にはどうも、すっきりしません。
山は「無事に帰ってきてナンボ」だと思います。
たまに、「エヴェレストに単独無酸素登頂成功後に、死亡」なんていう表現を見ます。
「たしかに、下山中に死んだが、登頂したことは間違いない。」という理屈のようです。
でも、やっぱり山は下山が危ないわけで…。山の事故の8割は下山中に起きているわけで…
「自分が無事に降りられるかどうか、常に考えつつアタックして、だめなら引き返せる」のが優秀な登山者ではないでしょうか?
我々もそんな登山をしなければいけないと思います。
忙しいのにかまけて、答えのみを書いたところ、「学内OB」様より、
あまりにもシンプルだとのご指摘を受けました。
そこで、ブログを使って、多少詳しく解説したいと思います。
まずは、マロリーに関して
「なぜ、山に登るのか?」
という問に
「そこに山があるからだ」
と答えたことで有名なジョージ・マロリーは1886年生まれのイギリスの登山家である。
この発言には一般的(少なくとも以前の私)には、
「登山をしない人にとって、登山の魅力は不明であり、それを説明してくれ」
という要望に対して
「登山家にとって、山があること自体が重要であり、登る意味などわざわざ説明する必要はない」
というように答えたものだと思われている。
しかし、実はこれがとんでもない間違い。
実際には
「なぜ、エヴェレストに登るのか?」
「"Because it is there."(そこに、それがあるからだ)」
が正解。つまり、「山」があるからだ、は意訳も意訳。F・ダバディもびっくり意訳である。
それで、彼はエヴェレストに登ったのか?
この質問は非常に難しいものです。
というのも、今でも、エヴェレストの初登者はなぞだからです。
1924年にマロリーはエヴェレストにアタックしました。しかし、遭難。その遺体は1999年に8160m付近で発見されました。
一方で、公式なエヴェレストの初登者はヒラリーで、1953年にシェルパのテンジン・ノルゲイと初登頂したということになっています。
これだと、明らかに「初登頂はヒラリー」ということになります。
ところが、マロリーのカメラが見つかっていないことと、マロリーが登頂に成功したら、山頂に置いてくるつもりだった彼の妻の写真が遺留品に無かったことにより、マロリーが初登頂であったのではないか?とする人もいます。
以下は私の意見
例え、マロリーが実は初登者で、下山中に死んでいたとしても、私にはどうも、すっきりしません。
山は「無事に帰ってきてナンボ」だと思います。
たまに、「エヴェレストに単独無酸素登頂成功後に、死亡」なんていう表現を見ます。
「たしかに、下山中に死んだが、登頂したことは間違いない。」という理屈のようです。
でも、やっぱり山は下山が危ないわけで…。山の事故の8割は下山中に起きているわけで…
「自分が無事に降りられるかどうか、常に考えつつアタックして、だめなら引き返せる」のが優秀な登山者ではないでしょうか?
我々もそんな登山をしなければいけないと思います。