ファイト・クラブ | ひでの徒然『映画』日記

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ひでの徒然『映画』日記-ファイト・クラブ


Comment:

暴力に魅入られる不眠症の男の運命。


デヴィッド・フィンチャー監督&ブラッド・ピットのコンビによる第2弾は、暴力と狂気に満ちたバイオレンス映画です。


まぁ、とにかく痛い作品です(^_^;


あのような血生臭いリアルな暴力シーンはどうにも苦手でして・・・。


車のリコール査定を職業とする無気力な青年が主人公なのですが、名は明かさず自ら「コーネリアス」と名乗りさまざまなセラピーを受けています。


半年間、不眠症に悩まされ、自分よりも不幸な人間の中に紛れることで、悲しみを分かち合うことが快感になっていたのです。


そんなある日のこと。1人の女性に目が留まります。その女性は他のセラピーにも参加していました。


青年と同じ理由で参加していたのです。また眠れなくなる青年は、その女性マーラにある提案をするのですが・・・。


また、青年は出張からの帰りの飛行機で隣りの席に座る青年と親しくなります。


名はタイラー・ダーデン。石鹸の製造と販売をしているとのことでした。


めずらしく機内で有意義なひとときを過ごせた青年はマンションへ帰宅しようとしますが、彼のマンションは火事で全焼していました。泊まる所を考えたあげく青年はさっきまで語り合っていたタイラーに何気なく連絡してみるのですが・・・。


青年はタイラーと暮らしていくうちに、暴力と狂気に魅せられていくのです。


はたして、青年が辿る結末とは・・・。


後半で明かされる青年の秘密には驚かされますが、ちょっと設定に無理があるかなぁ・・・なんて思ってしまいました。


ラストも「何で生きていられるの?」、「で、結局どういうことなの?」と疑問、疑問、疑問・・・(^_^;


「ファイト・クラブ」やタイラーの家などは、フィンチャー監督独特の重々しいセットに人の狂気が入り混じり、混沌とした雰囲気を醸し出していましたが、ストーリーは一応の結末をみせていた「セブン」や「ゲーム」とは異なり、ちょっと消化不良気味だったかなぁ・・・。


この作品は暴力を映像化することで、若者たちの溜まりに溜まった社会へのフラストレーションを解消させているのでしょうかね。


青年役のエドワード・ノートン。

タイラー役のブラッド・ピット。

マーラ役のヘレナ・ボナム=カーター。


3人の存在感と演技力は流石と言ったところでしょうか。エドワード・ノートンの感情表現の強弱はこの作品の良し悪しに関わるほどの難しい演技が要求されていたと思います。ブラッド・ピットは自らが持つカリスマ性を如何なく魅せ付けていました。ヘレナ・ボナム=カーターのキレまくった演技も「眺めのいい部屋」を観た後だとあまりのイメージのギャップに驚かされます。


3人の演技に注目ですね。


・・・で、結局ストーリーはどうなったの?ってことになるのですが、う~ん、どういうことなのでしょう(^_^;


考えれば考えるほど判らなくなる作品でした・・・考えるより感じろってことなのかな?



にひひにひひにひひ



Title:

FIGHT CLUB


Country:
USA/Germany (1999)


Cast:

(The Narrator)EDWARD NORTON

(Tyler Durden)BRAD PITT

(Marla Singer)HELENA BONHAM CARTER

(Robert 'Bob' Paulson)MEAT LOAF

(Richard Chesler)ZACH GRENIER


Director:

DAVID FINCHER



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