今回の特集レビューはいかがでしたでしょうか。
その時、被害者は・・・。
その時、救助に向かった者は・・・。
その時、政府は・・・。
その時、世界は・・・。
その後、遺族は・・・。
という異なる視点から描いた5作品を観てみました。
「ユナイテッド93 」と「ワールド・トレード・センター 」では、
過酷な状況の中で、みんなの力を1つに合わせることで、
勇気と希望が生まれることを。
「華氏911 」と「11'09''01/セプテンバー11 」では、
どんな理由であれ戦争をしてはならないことを。
そして選択を誤ったアメリカ政府の影を伝えていました。
そして、「再会の街で 」を始めとする、すべての作品で、
残された遺族の悲しみを伝えていました。
しかし、ただ悲しみを伝えているだけでなく、
その悲しみとどのように向き合えばよいのかも
伝えていることが判りました。
遺族の方たちは、
1人で悲しみを背負い込んでいませんでした。
友人知人と亡くなった家族について談笑する人。
新たな土地で新しい人生を歩む人。
悲しみを閉じ込めたり忘れたりするのではなく、
しっかりと受け止めて、ともに生きていく。
遺族たちの笑顔から感じられます。
今回の特集は、事件より
人の持つ感情が印象に残りました。
今日は9月11日です。
心からお悔やみ申し上げます。