シャロウ・グレイブ | ひでの徒然『映画』日記

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ひでの徒然『映画』日記-シャロウ・グレイブ


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3人のルームメイトの大金をめぐる駆け引きを描いたサスペンス。


「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞監督賞を受賞したダニー・ボイル監督の長編デビュー作です。


3人の主役の絶妙なバランスが危ういストーリーを創り上げています。どっちに転ぶかわからないサスペンスの醍醐味を存分と味わえます。


新聞記者のアレックス。

医者のジュリエット。

会計士のデビッド。


3人はアパートの一室をルームシェアしている関係です。3人は空き室にもう1人入れようとルームメイトを募集します。


3人は自称小説家のヒューゴをルームメイトに決めました。


ヒューゴがやって来た初めての朝。3人はヒューゴが起きてこないことが気になります。車があり、ドアに鍵がかかっています。おかしいと思った3人は強引にドアを打ち破ると・・・。


ヒューゴは全裸で死んでいました。ドラッグによる急性中毒死のようです。


アレックスはヒューゴの荷物を物色します。すると、トランクには札束の山が・・・。


持ち主がいなくなった大金・・・。3人は大金を自分たちのものにしようと画策するのですが・・・。


人間の欲とは、何と浅ましい。


特にこの3人は欲の塊でしたね。


3人は親友や友達というより、気の合う知り合い程度の仲なのかなぁ。その場の雰囲気で騒ぎ、遊び、笑い合える。そんな軽い付き合いだったようにみえました。


しかし、大金が3人を歪んだ絆で結んでしまいました。


そして、その大金を3人がそれぞれ自分のもとへ引っ張り合おうとしてしまいました。


歪んだ友情、そして、愛情が次第に表面化していくさまが見事に描かれています。


一番軽い性格で今回の事件のきっかけを作ってしまったアレックス役にはユアン・マクレガー。ダニー・ボイル監督の初期作品では常連ですね。アレックスのように粋がっている青年の役が実にピッタリです。


一番真面目な性格なあまり一番歪んでしまったデビッド役にはクリストファー・エクルストン。本当は彼が3人の中で止める役であるはずなのに、一番歯止めがきかなくなってしまいましね。彼の変貌が怖かったです。


紅一点でアレックスにもデビッドにもなびくジュリエット役にはケリー・フォックス。なびくわりには実にしたたか。心が読めない魔性の女ですね。


3人の他にもヒューゴの仲間や警察も絡んで3人はさらに危機的状況に・・・。


はたして、大金は誰の手に・・・。


ラスト。


もう、執念の勝利ですね(^_^;


そうまでして金が欲しいのかと・・・3人の剥き出しの欲望とスリリングな展開は驚愕のクライマックスへ・・・。


「シャロウ・グレイブ」とは「浅い墓」・・・深く掘っていれば状況は変わったのかなぁ。


あの3人のことだから、結末は同じだったのかもしれませんね。



にひひにひひにひひかお



Title:

SHALLOW GRAVE


Country:

UK (1994)


Cast:

(Juliet Miller)KERRY FOX

(David Stephens)CHRISTOPHER ECCLESTON

(Alex Law)EWAN McGREGOR


Director:

DANNY BOYLE



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