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CIAから逃げ延びた男の復讐劇。
「ボーン・シリーズ」の第二作。前作「ボーン・アイデンティティー」から2年。ストーリーも2年後から始まります。
CIAの魔の手から逃げ延びたボーンとマリーの2人はインドのゴアで平穏に暮らしていました。しかし、未だボーンの記憶は戻らず、マリーの励ましもあり、悪夢から記憶を辿り、その内容をメモに書き記していました。
しかし、そこへ殺し屋キリルが・・・。
危険を察知したボーンはマリーを連れて逃げるのですが、キリルにマリーを撃ち殺されてしまいます。
悲しみに暮れるボーンはマリーの仇を討つために、自らCIAに立ち向かいますが・・・。
「ボーン・アイデンティティー」でのヒロインだったマリーが早々に殺されてしまいましたね(^_^;
ドイツ、ベルリン。CIA局員たちは監視捜査を実行していました。7年前、CIAの2千万ドルがモスクワ経由の送金途中に消失し、その捜査上でロシアの政治家ネスキーから「犯人はCIA内部のスパイだ」と電話があったものの、会う前にネスキーは妻に殺されてしまいました。
そして現在、「ネスキーを殺した真犯人がCIAにいる」という情報を提供する男が現れ、その男を監視していました。
しかし、その男は監視中にも関わらず殺されてしまいます。
殺した犯人とみられる指紋を検索すると1つの言葉がヒットします。
「トレッドストーン」
捜査の指揮を執っていたパメラ捜査官は本部へ行き最高機密へのアクセスの許可をとります。そして、「トレッドストーン」の全貌と、あの指紋が「ジェイソン・ボーン」なる人物のものだと判明します。
しかし、不審がるパメラ。「トレッドストーン」を担当していたコンクリン捜査官の謎の死。しかも、彼のスイス銀行の口座に多額の預金が・・・。
続編となる今回はボーン、パメラ、そしてコンクリンの上官だったアボットをはじめとする「トレッドストーン」関係者たちの三つ巴の闘いになります。
前作同様、アクション、カーチェイス、情報捜査、駆け引きは健在。さらに、未だ明かされぬボーンの記憶も少しずつですが明らかになっていきます。
前作で不透明だった「トレッドストーン」や人物の相関関係も明確になります。
しかし、マリーが殺されてしまったので作品全体は重苦しい感じでしたね。ボーン役のマット・デイモンのセリフが極端に少なくなっていたのが印象に残りました。
その分、パメラ役のジョーン・アレンとアボット役のブライアン・コックスの論戦が見どころの1つになってします。
ラスト。
ボーンはマリーの復讐の他にもう1つ目的が生まれます。記憶が甦りはじめたことによる悲しい事実。しかし、どうなのでしょうね。あの少女は母親が父親を殺していなかったことが判っただけで救われたのでしょうかね。目の前に殺した本人がいるのに・・・。何だかボーンだけが救われたような気がしてしまいました。
そして、いきなりモスクワからニューヨーク。パメラからボーンに衝撃の事実が・・・。次回作を予感させるシーンでした。
Title:
THE BOURNE SUPREMACY
Country:
USA/Germany (2004)
Cast:
(Jason Bourne)MATT DAMON
(Marie)FRANKA POTENTE
(Ward Abbott)BRIAN COX
(Nicky)JULIA STILES
(Kirill)KARL URBAN
(Danny Zorn)GABRIEL MANN
(Pamela Landy)JOAN ALLEN
Director:
PAUL GREENGRASS
