過去ログ:2007年4月2日(月)
監督:クエンティン・タランティーノ
キャスト:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリストファー・ペン、スティーヴ・ブシェミ
製作:1991年、アメリカ
ロス市警が追っている裏世界の大物ジョーが宝石強盗の計画を企てた。大掛かりな計画のため実行する者はその筋のプロ6人。ジョーは6人に「ホワイト」、「ブラウン」、「ブロンド」、「ブルー」、「オレンジ」、「ピンク」とコードネームを付けお互いに素性を明かさないようにするなどの緻密な計画を練るが、警察に行動のすべてを見抜かれていたのか、ことごとく失敗。さらに追い詰められ、「ブラウン」は死亡、「オレンジ」は撃たれて重体、「ブルー」は行方知らずに。残る「ホワイト」、「ブロンド」、「ピンク」は6人の中に警察に内通した「イヌ」がいると疑問を抱くが・・・。はたして本当に「イヌ」はいるのか?そして彼らの運命は?
Comment:
クエンティン・タランティーノの初期の作品。
タランティーノらしいハードボイルド&バイオレンス&アクションが満載です。
お互い誰が裏切り者か判らず疑心暗鬼になるさまは、「主役」がいないことで、観ている私も誰の視点で観ればいいのか判らなくなります。また、ストーリーは現在と過去を切り替えながら進みますが、判りづらいということはなく、むしろ、テンポが良いくらい。脚本が秀逸である所以ですね。
「ホワイト」は何故「オレンジ」をあそこまで信じたのかが疑問でしたが、それは、「ホワイト」自身の直感と自分が一番「オレンジ」のそばにいたからという自信、またはその逆で、気付いていたが自分が言ったことを今さら曲げたくなかったからなのではと感じました。つまり、一本スジの通った男ってやつですね。
「オレンジ」役には、ティム・ロス。彼の出演作品は、今までアクティブでない物静かな役ばかり観て来たので、ちょっとした驚きでした。「オレンジ」が車を強奪したときに女性を誤って撃ってしまったときのサングラス越しに見せた悲しい目は、ティム・ロスだからこそできる印象的なシーンですね。
ちょっとグロいシーンもありますが、息もつかせぬ展開と衝撃のラストは一見の価値アリです。
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