ビハインド・ザ・サン | ひでの徒然『映画』日記

ひでの徒然『映画』日記

映画レビューを徒然なるままに書き綴ります。


ビハインド・ザ・サン


過去ログ:2006年2月26日(日)

監督:ウォルター・サレス

キャスト:ロドリゴ・サントロ、ラヴィ・ラモス・ラセルダ


1910年、ブラジル。荒野でサトウキビから砂糖を作り一家の生計を立てているブレヴィス家。その広大な土地はフェレイラ家と権利を巡って昔から争い、いつしか殺し合いにまで発展していた。


ブレヴィス家の長男イナシオは三男パクーを肩車して歩いているときに銃殺された。両家のしきたりとして殺されたときの服に染み付いた血が黄ばむまでは停戦することになっている。


・・・数日後、イナシオの服が黄ばみ出した。次男トーニョはフェレイラ家の男に復讐する。次に狙われるのはトーニョ自身だということ知りながら・・・。


昔からのしきたりに苦悩するトーニョとパクー。若い2人はこの虚しいだけの争いに終止符を打つことができるのか・・・。


Comment:

トーニョは死の標的にされてから、街にやって来たサーカス団の女性と恋に落ちる。そして、サーカス団と共に旅に出るが、それらはパクーが恋のキューピット役を買って出たからである。パクーは本当に良き弟である。そんなパクーがとても愛らしく、切なく・・・そして悲しい。パクーは何を見て何を思ったのだろうか。トーニョの幸せ?家族の幸せ?それとも、自分1人ではどうすることもできない現実?


荒れ果てた荒野の中のあまりにも悲しい物語である。


One More:

とにかく悲しすぎます。生きる希望があるのに生きられないほど悲しいものはないと思います。


監督はウォルター・サレス。「仄暗い水の底から」のハリウッド版を手懸けた監督です。

この監督は「家族」を題材にした作品を好むのでしょうか。


パクー役のラヴィ=ラモス・ラセルダ。ハーレイ・ジョエル・オスメントやダコタ・ファニングと肩を並べても良いくらいの天才子役なのでは?彼がこの作品の主役と言っても過言ではない気がする。



追記:

製作:2001年、ブラジル


ロドリゴ・サントロは「ラブ・アクチュアリー」にも出演していますね。



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