過去ログ:2006年2月20日(月)
監督:カーティス・ハンソン
キャスト:
ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシー、ジェームズ・クロムウェル
キム・ベイシンガー、ダニー・デヴィート
1950年代のロサンゼルス。警察では正義の名のもとに暴力も振るい乱れた街を制していた。ある日、1本の電話が鳴る。男女6人が惨殺されたのだ・・・!女性を助け本能のままに行動するバド、出世のためなら仲間も裏切る頭脳派のエド、名声を得ようとすることにしか興味はないが実は頭の切れるジャック。真実を求め3人の刑事は独自の捜査を始める・・・。しかし、この事件はただの惨殺事件ではなく、暗黒街を支配しようとする黒幕の序章に過ぎなかった。
Comment:
バド、エド、ジャックの3人は性格や考えは違うのだが、惨殺事件を機に「正義」とは何なのか?ということをそれぞれ考えるようになる。三者三様の答えを見出しているようであるが、幸せ者はバド?エド?・・・ジャックではないことは確かである。バドとエドに絡んでくる娼婦リンの美しさには圧倒されるが、その美しさも初めは作られた美しさからラストになるにつれて人間らしい美しさを取り戻すようになる。紅一点のリンが男臭い映画に華を添えている。
One More:
この作品で初めてラッセル・クロウを知りました。
おぉ~声が渋い。またすごい俳優が出てきたぞ。と思ったものです。
しかしこの映画と同様、プライベートでも暴れん坊だと知りちょっとイメージが崩れました・・・寡黙な男だと思っていたのですが・・・。
この作品のクレジットを見ると、ケビン・スペイシーが初めなので、彼が主役なのかな?・・・そうは見えませんけどね。でも彼は私の好きな俳優の1人。彼のラストシーンは迫真の演技でしたね。
最後にキム・ベイシンガー。酒屋でのバドに振り向くシーンが、ものすごく印象に残ります。この作品では男臭い連中ばかり出演しているので、余計にその美しさが引き立っていましたね。女優にとってはまさに役得?
追記:
製作:1997年、アメリカ
第70回アカデミー賞 助演女優賞、脚色賞
第55回ゴールデン・グローブ 助演女優賞
第23回LA批評家協会賞 作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞
第64回NY批評家協会賞 作品賞、監督賞、脚本賞