ハンニバル | ひでの徒然『映画』日記

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映画レビューを徒然なるままに書き綴ります。



ハンニバル


過去ログ:2006年4月14日(金)

監督:リドリー・スコット

キャスト:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア


バッファロー・ビル事件から10年後。FBI特別捜査官クラリス・スターリングは、今やチームの指揮を執るほどのキャリアを持っていた。が、麻薬ディーラーを逮捕する作戦で現地の警察と衝突。作戦は失敗するだけに留まらず、麻薬ディーラー側との激しい銃撃戦となり、双方に多数の死者が出る惨事となってしまった。そしてクラリスはFBI内部から査察を受け窮地に立たされる。しかしこの査察には政財界をも動かす大富豪メイスン・ヴァージャーが糸を引いていたのだ。一方、イタリアのフィレンツェの図書館では、失踪した司書の代わりとしてフェル博士が雇われる。このフェル博士こそバッファロー・ビル事件の折、脱走したハンニバル・レクターその人であった。10年間、沈黙を続けていたレクター博士がついに動き出す。


Comment:

バッファロー・ビル事件(「羊たちの沈黙」)では、外界にクラリス、地下にレクター博士という立場であったが、この作品では立場が逆。クラリスはFBIの地下でレクターの情報を収集し、レクター博士は外界で普通?に暮らしている。でも個人的にはやはりレクター博士は、地下の牢獄で不適な笑みをしている方がより怖い気がした。しかし、ヴァージャーとイタリアの刑事パッツィによって2人は運命の再会を果たす。そして、ラストの晩餐・・・グロすぎるぅ~。正直、観たくなかった。その後、展開されるレクター博士VSクラリス。レクター博士の選択はどんな思いからなのか。


One More:

「アンソニー・ホプキンス=ハンニバル・レクター」は、「渥美清=寅さん」レベルのはまり役。

怖いけどどこか品のある立ち居振る舞いが、フィレンツェの街によく似合っています。


クラリス役は、ジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアへ。う~ん、どうなの?と半信半疑でしたが、見事に演じていたのではないでしょうか。2人ともどことなく雰囲気は似ていますよね。


メイスン・ヴァージャー役には、ゲイリー・オールドマン。が、もう彼だとはわかりません。どこかイッちゃっている役が本当に多いですね。


監督のリドリー・スコットといえば「エイリアン」。気持ち悪さとグロさは「ハンニバル」も負けていません。でも、あの晩餐は本当に映像にしてもよかったのですかねぇ。とにかく「グロさ」だけが印象に残ってしまい、「羊たちの沈黙」のような「精神的な恐怖」はあまり感じられませんでした。残念。


あ、あとパッツィ役のジャンカルロ・ジンニーニが渋くてカッコいい!



追記:
製作:2001年、アメリカ



にひひにひひにひひ