
秋ではないけど、また、訪れた読書熱。
出張の電車移動で、この本を読みました。
淡々としていておもしろかったです。
直木賞と本屋大賞の本だったので、気になってました。
あまり仲が良いわけでない中学生の時の同級生が
大人になって、ひょんなことから、出会い、一緒に住んで、便利屋をする話です。
お互いに訳あって、一人もので
一人のキャラクターが、愛想がなく、暴力的な感じなんですが
ときどき見せる優しさや、捨て猫のような気まぐれさ、孤独さに惹き付けられて、読み進んでいけました。
まほろ市は、架空の街ですが
読み進めると、あの町だなっていうのが分かります。
東京の人や神奈川の人には、分かる町です。
私は、その町の隣に住んでいたので
ちょっと、懐かしくなりました。
また、たまに出てくるフレーズが心に残りました。
「不幸だけど満足ってことはあっても、後悔しながら幸福だということはない」
「すべてが元通りとはいかなくても、修復することはできる」
「誰かを愛するチャンスはある。与えられなかったものを、今度はちゃんと望んだ形て新しくだれかに与えることができる」
など…。
大人になると、いろんな経験や精神的なしがらみが誰しもあるかと思います。
そんな自分に問いかけてくれるようなフレーズもこの作品の魅力だと思います。
次は、何を読もうか。
ブックオフにでも行こっと。