半落ち/横山 秀夫



最近、通勤電車で横山秀夫さんの小説を読んでいました。

今、テレビドラマで話題の「臨場」の作者です。

動機も読みました。

動機/横山 秀夫


とてもいい作品でした。

両方とも刑事事件を背景にした作品です。

「動機」の場合は、最初に事件のストーリーから始まります。

被告がその事件を起こした理由を回想していく内容になっています。

「半落ち」は、ある事件を様々な関係者から見た内容で繰り広げられていました。


人が事件を起こす時の心情や背景を読むと、いろいろ考えさせられました。

人が大切にしているものって、結局なんなんだろう?とか…。

この両方の作品には、刑事、裁判官、新聞記者、刑務官、弁護士など、

硬い感じのお仕事の方が登場します。

この規律や権力の縛られた職種が、

登場人物の人間らしい心の弱さややさしさと対照的で、

より切ない気持ちにさせられたりもしました。

ニュースで、事件は人が興味を持つフレーズでとりあげられますが

本当のところ、表には出ない、色々なドラマがあるんだろうなぁ。

今度は、臨場を読もうかと思っています。

ワクワクするなぁ。

人の気持ちって面倒だなぁと思うことが、よくありますが。

小説を通じて、人の気持ちをたどると、

人をいとおしく思ったりもします。

これだから、小説は面白いなぁと思う今日このごろです。