●魂の選択と心の選択の話 | 日々是修行~人生の「道」を求めて

●魂の選択と心の選択の話

前回は少しハードでしたので、今日はソフトに行きたいと思います。

前回「魂の話と心の話は違う」という話をさせて頂きました。

 

人は誰でも、日々数え切れない選択をしながら生きていますが、

例えば、AとBと言う2つの選択肢があったとして、

 

Aが「楽」な道で、Bが「厳しい」道だったとします。

その時、「心の選択」は「楽」な方のAを選んだとしても、

 

「魂の選択」としては、Bかもしれない。

今日のお話は、ザックリ言えばそんな話です。

 

YOGAもそうですが、スピリチュアルの世界では、

「生まれ変わる」という概念は割とスタンダードだと思います。

 

私は個人的には、特に前世を知りたいと思った事がありませんし、

どちらにせよ今を生きるだけで、「知ったところで?」と思う方ですが、

 

ヴェーダーンタを始めとした、もろもろの話を総合すると、

「そうなのだろうね」とは思っています。

 

しかも何回も何回も・・。

 

そしてその世界観の中でよく耳にするのが、向こうの世界で、

自分の環境や自分の課題を設定して産まれて来ると言う話です。

 

それをそのまま信じれば、

魂の目的としては、「とにかく成長したい!」という事ですよね。

 

でも確かに・・。自分が知らない事を知った時や、

出来なかった事が出来る様になった時の喜び、

 

或いは、何かをして誰かに喜んでもらった時に感じる喜びは、

 

欲しい物を買って嬉しいとか、おいしいものを食べて幸せとか、

そういった時の喜びとは、少し種類が違う様な気がします。

 

何と表現すれば良いのでしょう。

「感動」する様な喜びとでも言うのでしょうか?

 

個人の趣味嗜好では変わらないと言うか、人類共通と言うか、

すごく根源的な喜びの様な気がするのですよね。

 

それこそ「魂の喜び」と言っても良い様な・・。

 

先程の話に戻り、「魂の選択」ではBを選ぶかもしれない理由は、

「厳しい」道の方が、魂的には成長出来るからです。

 

現実世界でも、仕事面などで更なる成長をしたい時などには、

「迷ったら厳しい方を選べ」と言われたりしますよね。

 

しかしだからと言って、常に「厳しい」道を選べば正解なのか

と言えば、一概にそうとも言え切れません。

 

中には「心の習い性?」として頑張ってしまう人や

「心の選択」として、敢えて「厳しい」道を選ぶ人も居るからです。

 

「自分を磨くのだ」と、初めからそう覚悟して、

敢えて厳しい道を選ぶ人は良いのですけれど、

 

「私が我慢すればいい」と考える人でしょうか。

もちろんそれも、決して「悪い」と言う事ではないですよ。

 

私と同世代の昭和生まれの「スポ根マンガ世代」は、

そういう方も多いかもしれませんよね。

 

「根性!根性!」「出来るまで頑張れ」。

「簡単に戻って来るな」などと言われて育った世代ですから・・。

 

ただ、どうしても「私さえ我慢すれば・・」となりがちで、

結局は無理している(自分に鞭を打っている)訳ですから、

 

そういう人はもしかすると、Aの「楽な道」を選択した方が、

「魂」的にも、正解なのかもしれませんよね。

 

ですので「ケースバイケース」ですけれど、、

 

そんなところに少し意識的になってみると、

結果がどうなろうと、後悔は少ないのかなぁと・・。

 

「魂はどちらを喜ぶだろう」と言う視点です。

 

「楽か楽じゃないか」は、やはり心の視点だと思うのです。

普通、人間はやはり「楽」な方が良い訳で・・。

 

そこにもう一段「カマす」と言うか、

それは「魂の選択だろうか?」と、もう一度自分に問い掛けてみる。

 

いつもいつもではなくて、

大事な場面、大事な選択をする時はです。

 

「人生の転機」の様な時ですね。

就職とか、転職とか、結婚とか、離婚とか・・。

 

単純に「直感に従う」と言い換えても良いのですが、

それも「魂の声を聴く」ことに普段から慣れていないと、

 

自分で「直感」だと思っていたものが、

実は「我欲」や「損得勘定」だったりもしますよね。

 

ですので、これも練習が必要だと思うのです。

 

例えば、「本当はどうしたいの?」と聞かれて、

「自分でもどうしたら良いのか分からない。」

 

特に追い込まれた時や、心が動揺している時は、

そうなりがちだと思うのですけれど、

 

まさにそれが「心の領域」を物語っていて、

心が動揺すると「どうしたら良いのか分からない」訳で・・。

 

ですので「本当はどうしたいの?」に少し言葉を足せば、

「本当はどうしたいのか(魂に聞いてごらん?)」でしょうか。

 

「心の選択」の他に「魂の選択」があるのだと、

そう意識するだけでも、少し違うと思うのですよね。

 

「本当に後悔しない?」という問い掛けでも良いですし、

目を閉じて「もう一度、自分に聞いてみよう」って・・。

 

とにかく「じっくり自分と向き合うこと。」

「それが一番大事!」という話にはなりますが、

 

「魂」という設定を、自分の中に標準装備すると、

より一層、そういう方向には向きやすいのかなぁと・・。

 

スピリチュアル用語では、「ハイヤーセルフ」。

と言う事になりますでしょうか。

 

本日もお読みいただき、感謝です。