エゲルバーグ勉強会ズーム会議 | fukudaのブログ

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徒然なるままに日々の出来事を綴っています

18日、木曜日はエゲルバーグ勉強会でズーム会議。今回は歯石についてのエビデンス。

「定期的、3ヶ月に1度の歯石除去は重要なのですよ。」

皆さん歯石は悪いものだ、定期的に歯科医院通院して歯石を取らないといけない。本当のことでしょうか?

歯周病という原因な何でしょう?それは歯石ではなくプラークという細菌の集まりなのです。歯石とはプラークが石灰化したもので、病気の原因ではないのです。ただし、歯石はざらざらしていて、そのざらざらの周りに付着するプラークが病気を引き起こすのです。解りやすく言いかえると歯石は残しておいても、完璧にプラークが除去されれば病気は起こらないということになります。ここら辺の論文でした。どんなに腕のいい歯科医師、歯科衛生士でも、完璧に歯石を取り除けたといっても10倍〜40倍の顕微鏡で観察すると結構歯石が残っているものです。では顕微鏡レベルで歯石が残っているからといって治癒しないかというとそうでもないのです。患者さんが病気をおこるレベル(閾値)以下にすると問題無いという結論です。しかし、患者さんにより感受性(なりやすさ)が違うのが現状です。

 

病院に通院する理由も「歯石が気になる」というのはありますが、「プラークが気になる」という方はままいらっしゃらないです。歯石は目に見えますがプラークは歯面と同じ色をしているからなのです。当医院ではエビデンスに基づいた歯周治療を行っております。歯石に血まなこになるのは止めて、正しいプラークコントロールに目覚めましょう。

      fukuda tomoki