人が生まれたときには、
実に口の中には斧が生じている。
愚者は悪口を言って、
その斧によって自分を斬り割くのである
(釈迦)
誰でも、
他人の悪口はけっして嫌いではない。
何人か集まって話をすると、
他人の噂話が一番盛り上がるのをみてもそれはよくわかる。
そこで、
人の口には生まれつき「斧」がついているというのが釈迦の見方。
でも、賢い人は、
その怖さにすぐ気がつく。
だから、他人の悪口を言ったり、
加担したりすることはまずない。
口は災いのもとという言葉があるけど、
その場合の「口」とはおそらく、
他人の悪口のことを指している。
それほど、他人の悪口を言うことは、
さまざまな災厄を招く。
悪口を言った分、
どこかでかならず自分の悪口を言われているはず。
それが、
釈迦の「その斧によって自分を斬り割く」という言葉の意味。
他人のことをとやかく言う前に、
まず自分を振り返る。
そのほうがよほど価値的であるし、生産的ね。
悪口は何も生んではくれない。