RE:携帯小説。 | TUKといい休憩を生中継。

RE:携帯小説。

オレはアサミがスキだ。


アサミはヒトミの親友
そしてヒトミはおれの彼女だ。
でもおれはアサミを選んだ。
当然、アサミとヒトミの親友と言う肩書きは
粉々になり
話すこともなくなり

「親友の彼氏を奪うクソ女」
という
身に覚えのない不本意なレッテルをアサミは貼られた。

オレが一方的に好きになり一方的にヒトミに別れを告げたばかりに。

誰が決めたワケじゃなく
ましてやヒトミがそう言ったワケでもなく

アサミは女子のみんなから疎外され
罵られ
孤立していった。
オレが話しかけても
ただ「大丈夫」って嘘臭い強がった笑顔が
逆に哀しくてさみしかった。


おれはアサミに
「スキだ」ってキモチは伝えど
アサミは返事をくれていない
きっとヒトミのことが大切だからだろう
それなのに
オレがアサミをスキになったばかりに
こんなことに。


悪いと思いつつ
スキになってしまったのわ仕方ない。
寂しさを埋めてやるのはおれしかいない。
自己中なイヤなヤツになってるのは自分でもわかってた。





ある日
ダレが指示したのか
それとも
男のエゴか
アサミが複数の男に襲われた。



おれが知ったのはその3日後。
また「大丈夫。」って悲しい嘘臭い強がった笑顔を見せた。


…おれの中で
開けてはならない扉が開いた。

「コロシテヤル。」

そいつらを見つけ出して殺してやろう。
アサミは望まないだろう。
しかし絶対に許せない。
絶対にだ。


何日かかけ、アサミを襲ったやつらの行動パターンを調べた。
すると、ある曜日にある場所でやつらが集まることがわかった。

明日が集まる曜日か……。

決まりだ。

明日やつらを殺す。


その時
携帯が鳴った。

アサミからだ。

「……いまから逢えないかな。」


最後に愛するアサミに逢えるのはいいことだ。
なんて思いながら
アサミの元へ行くことにした。