確か昨日だったかな、

NHKでインドから留学生を日本に呼び込むというドキュメントがやっていた。

インドでもっともレベルが高いインド工科大学を出た留学生を日本に呼び込む、それに取り組む

日本人のドキュメントがやっていた。

彼は東大のインドオフィスの所長だか何かで、目標は100人の留学生を日本に呼び込むことだ。

しかし、中々現実は厳しきもので、今年は5人しか行っていないという。

理由は明確で、アメリカとイギリスにとられてしまうから。

ま、間違えないでしょう。

日の丸がいいと言ってみても、ユニオンジャックや星条旗を出されればもうそこでオシマイなんだから。

要は彼らだってインド最高峰の大学出だからバカじゃないっていうことね。

彼らは数学や科学を好きで始めたという人もいるだろうが、そんなのインドではまだまだ少数派で、まだまだ貧乏人が多いインドではいい生活をする、家族をそうさせたい。

その思いは中南米とかアフリカでサッカー初めてヨーロッパに行ってフランスとかイギリスとかスペインやイタリーの国籍とれば、家族の呼び寄せが出来る。

ユーロの生活が待っている。

いい人生を送りたければその手段しかないって言うこと。

インドではそれが数学とか科学なんだな。

それが根底にあるから、将来、日本でなくヨーロッパとかアメリカにあこがれるわけだ。

確かに日本だって豊かになりたいだけならいいのかもしれないけど、世界での立ち位置はそうでないのが現実。

ま、移民を受けいるためにできたのがアメリカだったりするわけだから、ニューカマーにオープンで、また本人らも慣れ易い、ましてや英語圏って言うのが大きい。

オレから言わせればこのテレビに出ていた人は、東京にオリンピックを誘致するよりも難しいことをやっているよ。

優秀な留学生の招致イコール、アメリカとイギリスとの戦い。

宣伝の仕方が下手とか決して後手に回っているとは思わない。

むしろアメリカとイギリスとその点では互角に渡り合っていると思う。

ただそれでは勝ち目がない。

いや、日本が100%で勝ち取るところ、アメリカとイギリス5,6割の力で勝ち取る位なのかもしれない。

これはもう世界の中の立ち位置、絶対的商品力、これ以外に他ならない。

日本車が良くても、国としては日本はまずアメリカとイギリスには歯が立たないだろうね。

オレがもしやってくれと言われたら?

断る!

何百万、何千万ちらつかされても?

そうだね。

絶対やらないでしょう。

そんな勝ち目ある訳ないじゃない。

ま、将来いい生活できるという事で日本国籍ちらつかせても、アメリカからグリーンカードだったり、イギリスに限ってはEUのレジデンスビザちらつかされたら、そこで日本の戦いは敗戦即終了となる。

彼らが思ういい生活は日本のミドルクラスかそれより少し上の、このご時世でもおかげさまで以前と変わらない水準の生活が出来るそこそこ裕福な「プチリッチ」の生活じゃない。

ずばり、アメリカだったらタイガーウッズ、イギリスだったらベッカムのようなレベルである。

それに対し日本のそれをどうやって受け入れてもらおうとするのか。

オレには理解できない。

なんで、オレにこのプロジェクトはお引き受けできない。

以上!