団十郎死去した。

66歳だよ。

まだ若すぎるよ。

オレは歌舞伎なんぞ見ないけど、

団十郎と言う名跡はいかに大きい名跡かぐらいは分かっている。

団十郎と言えば切っても切り離せないのが、海老蔵だ。

市川の海老蔵は何と言っても灰皿テキーラ。

そいつはオヤジにさんざん苦労を掛け、それがオヤジに心労となり、あと20年は本来生きられたのを寿命縮めたといっても過言じゃない。

灰皿テキーラでそれこそ裏の世界の任侠の世界だがどこの世界だかわからない人たちに絡まれた事件以外にも、色々バカ息子は騒ぎを起こしそのたびに、矢面に立たされるのはオヤジだった。

表の晴れ晴れな顔とは裏腹にオヤジとしては苦労かけられっぱなし。

そうなったのもオヤジが甘やかしたからなのかとも思う。

オレは歌舞伎役者としては大物、一流であっても、残念ながらオヤジとしては三流ぐらいだったとも思う。

それこそ任侠の世界と似たようなところがあって、歌舞伎の世界は梨園の世界と言われ、我々の一般の世界とは全く違った、それこそこちらの常識なんぞ全く持って通用しない世界だ。

何で尚更、一般の世界から見てもオヤジとしては息子に甘かった。

もう少し厳しくすれば、あんなやんちゃにならなく、灰皿テキーラも、何とか連合と言う名の組織も愛する我が子の周りでは聞くことはなかったろう。

歌舞伎のしらないオレなんで本来、歌舞伎の事を言わなければいけないところ、やはりバカな放蕩息子のことを言うしかない。

であるが、物凄い人を亡くした。

それは間違えない。

冥福を祈る。

合掌。