シリアで日本人のジャーナリストが亡くなった。

オレが思ったことと言うのは、よく考えると彼女が凶弾に倒れた8月15日頃っていうのは、

シリアも含めイスラム教国はラマダンの真っ最中だった。

オレはもしかするとこのラマダンっていうのがひっかかってならない。

ラマダンの期間中は日中に食べたり、飲んだり、タバコ吸ったり、つば飲んだりするのもダメ、

つまり半日は何も口にしない、文字通りの断食状態。

人間誰しもそうなんだけど、腹減ると思考能力が落ちる。

それに精神的にもイラついてくる。

ましてや銃撃戦という生命的にきわめて極限の状態に身をおくとどうなるだろうか。

逆に正常な精神状態だったら、目の前に兵隊以外、ジャーナリスト含む文民がいるものなら、

「どいてくれ」とか「さがって」とか「離れて」とか一声かけてもよさそうなものだけどな。

事件の真っ最中にとられた映像をよく見ると、周りでは住民がいつも通りの生活をしているんだよね。

道端と家の中では全く別世界のようだった。

言い方替えると、兵隊は決して民間人に銃を向けようとしていない、それどころか離れたところに避難させているような印象にも見えてくる。

だから事件当時、現場はよっぽど緊迫していて、兵隊の精神状態はきわめて極限に達していたのだろう。

彼女にしてみたら余程タイミングが悪かったのだろう。

撃った兵隊は相当な精神状態だった。

しかし、そうでない時は、決して民間人に銃を向けない。

逆に言えばラマダンの時期でなければ、彼女の命は失われなかったのかもしれない。

ま、オレら一般人は絶対真似してはいけないんだけどね。