今朝は2つのガイコク移住のニュースが出ている。

かつてオレも18の時に日本を捨てて、アメリカに出て行った男としてはいささか興味深いニュースでもある。

猫さんの五輪、幻に…国際陸連が出場認めず
読売新聞 5月8日(火)23時44分配信


 昨年秋にカンボジア国籍を取得し、ロンドン五輪男子マラソンの同国代表に選ばれたお笑い芸人の猫ひろし(本名・滝崎邦明)さん(34)について、国際陸上競技連盟が参加資格を満たしていないとして、五輪出場を認めない判断を下したことが分かった。


芸人の挑戦に関しては、オレはすごい挑戦だと思う。

しかし、決意が固くても、結果がすべて。

それが出なくては仕方がない。

で、それを出しやすくするためには、正攻法でなく時には邪道も必要なのか。

それに目を付けたのが「カンボジア国籍」。

彼は別にカンボジアが好きとかそういうのじゃない。

ただ単に選手層が薄い、だからそんな芸人でもオリンピックに出やすい。

それを現実にするためにカンボジアの国籍までとってしまった。

あまりにも安易な考えでも、自分の夢がかなえばいい。

それってなんでもありすぎるんじゃないの。

カンボジアの人だって日本ほどじゃなくとも多くの人がオリンピックを目指しているのは事実。

オレは正直、「自分さえよければ何でもいい。」というにしては余りにもやり方が露骨すぎるこのやり方に初めから好感を持てなかった。

日本で大した芸人でなくても、カンボジアではまあまあオッケーって思ったのかもしれないけど、そうは問屋が卸すわけがない。

カンボジアの首都くらいは分かっても、第2、第3の都市なんてよく分からない。

クメール語だって分からない。

自分の夢だけど、自分がオリンピックに出たら、メダル取ったらきっとカンボジアの人は分かってくれるって、彼なりにそう想定していたんだろう。

ホンマ、一芸に秀でた、一芸しかない芸人が考える発想にも見えなくはないが。

個人的に東南アジアが好きなオレとしては、カンボジアに関して言うと、そのオレでもカンボジア国籍を取ろうとは思えない。

が、それとは別に、彼にその1国をもてあそばれた気がするのでこの結果は満足。


もう1つは、

布袋寅泰がイギリスへの移住を決意「人生は挑戦です」
ナタリー 5月8日(火)13時57分配信



布袋寅泰が今年の夏にイギリスに移住することを発表した。(中略)彼は50歳を迎えた今もなお自分を奮い立たせる「世界への夢」を実現させるために移住を決意したという。(中略)
彼は日本を離れてからも、今まで以上に日本での活動も充実させていくとのこと。オフィシャルブログではファンに向けて「LIFE IS CHALLENGE そう。人生は挑戦です。50歳からのスタートをどうか温かく見守ってくださいますように」というメッセージが掲載されている。


布袋さんって言えば、かつて80年代に日本一になったバンドのギターで、その後ソロでも日本一になり、名実ともにナンバーワンにのし上がった。

さらにハリウッド映画のサントラもやったり、世界規模でいまや名実ともに充実した日本が誇るギタリストと言う方もいらっしゃるだろう。

ヴィジアル面でも187.5センチの長身から繰り出すギタープレイは誰が見ても魅せられるし、

昔の仕事でオレは近くの公園で布袋さんとその奥さんをみたけど、ドーベルマン連れてカッコいいんだ。

まさに見てくれ、実績両方兼ね備えた人がこういうことでガイコク移住するというのは、イチローとか松井がアメリカに移住するって言っているのと同じで、正しい選択だと思う。

大抵の人間は目先の夢や憧れという、中身がないもぬけの殻でガイコクに行ってしまう。

確かにガイコクには行けるが、その後の結末が大きく変わってくる。

今回の2つの事例みてもそうだね。

1つ目はまさにもぬけの殻、夢と憧れだけでカンボジアに行ってしまったからの結果。

2つ目は今後イギリスに行っても、世界からそして日本からも次々と仕事のオファーが舞いこむだろうし、今まで以上のツアーも日本でやることになるだろう。

彼のファンもそして彼を知らない日本人も多くは納得なんじゃないのか。

$貧困ぜいたくオヤジのひとりごと

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