今回の香港は、混んでいた。

なにせ、チョンキン今まで何度も泊っているんだけど、夜遅いんので予約はありでも、翌日以降の予約なんて全く考えたことなかった。

2泊目はチョンキンの11階、150ドルに泊ったけど、3泊目以降出来なかった。

なぜなら予約で埋まっているからだって。

なんで3日目は午前中、宿探しで終わってしまった。

結局、同じ8階の130ドルに泊ったけど、そこも3泊分まとめて払ったくらい。

なぜなら予約で埋まってしまったらそれまでで、また出て行かなくてはいけないから。

今、11月ということで台風もこなく涼しいんで香港は観光シーズンといわれている。

現に本当に前回と比べると、チョンキンは長居をしている出稼ぎ労働者じゃない、ツーリストの姿が目立った。

それと今、香港は経済的にどうなんだろう、ブームなんだろうか。

ホテルでブルームバーグみたら、中国の本土では初めて不動産の値段が下がったらしいが、香港は今どうなんだろうか。

それでも相変わらずここ数年アジア全体がブームなんでしょう。

それと中国本土に行って、戻ってくると良く分かるけど、本土って広いせいか、ツーリストの姿が香港ほどじゃないんだよね。

今回、オレが行ったのは深センなんであくまでも香港の延長線上にあるだけで、観光的意味合いよりもビジネス的意味合いのほうが大きい場所だからなのだろうか。

香港に戻ってくるとそのツーリストの多さに今回は圧倒された。

特に欧米人、インド系、そしてメインランドからのツーリストが多数を占めていた。

日本人の姿は、成田に戻ってきたら、荷物のターンテーブルで「あ~やっぱり日本人って海外旅行好きなんだ。」と思っただけで、香港ではほとんどといっていいくらい見なかった。

やっぱり香港は高いけど旅するにはいい場所だというのも分かった。

狭くて見所は集中しているし、食べ物も美味いし、ビールは安いし、買い物も出来るし、英語も通じるし、おまけにマカオにも、中国本土にもすぐ行けるし、旅するのに大変便利な場所だということ。

それとイギリスの植民地だったことから、そのエスニック的なユニークさ、街の雰囲気もいいし、

それに今回、中国本土から来るとすごく分かったのが、中国本土から見てやっぱり香港って外国だわ。

中国なんだけど、中国じゃない。

中国で隣の省に行くというのじゃなく、やっぱりイギリスに行くっていう感覚だわ。

そういや、言葉だって違う。

中国人にしてみたら北京語と広東語の違いって方言の違いといっていたけど、とんでもない。

全く別の言語だよね。

だいいち、音からして紙をはさみで切るようなのが北京語だとしたら、ドンドンドアをノックするようなのが広東語という音の違い。

言葉の表現も全く違う。

日本語で言ったら、それは関東と関西の違いというよりは、関東と琉球の違いといったほうがいいのかもしれないね。

何回も香港に行っているが、今回初めて気付いたよね。

そういった欧米的な香港なんで、欧米人には生理的に受け取りやすいのかもしれないし、

中国人にしたら本土から人が集まらないように、外人扱いのように制限されているわけだし。

またインドにしてみたら、もはやニューカマーじゃない。

確かにいつ香港に行ってもニューカマーの姿は目立つ。

が、オレの時代はアメリカだったけど、今は完全に香港とかシンガポールといったアジアになってしまった。

昔オレが初めて香港に来た時は、インド人がニューカマーだったけど、今それはネパールやパキスタン、バングラデシュというインドの周辺国になり、その中にアフリカが今では勢力を拡大させている。

インドに関していうなら、今はシンガポールと同じようになってしまったようだね。

ちゃんと広東語話すインド人でなく、インド系香港人のコミュニティーが出来ている。

で、香港はそのシンガポールと経済的競争力で世界一二を争っている。

香港って上はアジア一の金持ちがいるけど、下は本当に給料も安いし、サラリーマンの月給なんて安い。

日本円で12万とかその位だもんな。

で、香港って物価高いんだよ。

東京と同じくらいなのよ。

生活キツイだろうしな。

そんな日本以上の格差社会という現実もある。

それに自殺率も高い。

観光も出来るけど、国全体、どちらかというと、遊びよりはビジネス主体に動いている場所であるのは今回もよく感じた。

$オヤジパワー全開!!

写真は香港のビジネス街、中環。

$オヤジパワー全開!!

そういや、イモトが違ったメイクで出ている、世界ランキング付けの番組で、「愛国心の持ち方」というのか、要は「自分の国が好きか、嫌いか」というランキングで日本は下位に位置していたけど、日本の下にもう一つあって、それが香港だったよな、確か。

それだけ、厳しい競争社会なのだろう。

文化、観光面で素晴らしいイメージを持った香港のもう一つの顔を見たようだった。