去年のエジプトを出る時は、本当にすったもんだ。

大変だった。

確か1日で行ける場所を3日近くかかったんだと思う。

カイロから船に乗る街までは至って順調、ほぼオンタイムという感じで行った。

が、そこから船に乗れるまで時間を多くに費やした。

狭くて汗臭い待合室に押し込められた。

ここでほとんど丸1日待った。

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出国のスタンプを押してもらうのは並んですぐ押してもらったんだけど、

それから船に乗るまでは長かった。

まさかあれからあんなに待たされるとは思わなかった。

オレは旅の醍醐味をこんなところで味わってしまった。

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残りのエジプトポンドの小銭で買ったペプシコーラ。

これで1日過ごした。

移動していてメシ食えるときは食えても、食えない時は食えない。

そんな時、まさに旅は消耗戦。

まさに体力勝負である。

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周りには沢山の人が船を待っていた。

しかし、ほとんど全てがサウジに出稼ぎに行くエジプト人の労働者だった。

外国の旅人はオレ1人だけだった。

そんなガチの孤独なバトルをしていたオレをみていたのだか、誰かがティーをくれた。

普通、旅している時、人からもらった飲み物、食べ物には手をださないというのがセオリーだが、

それはその時に雰囲気によって大きく異なってくる。

この時は公の交通機関の待合室だし、周りには警察もいれば入管の職員もいるし別にもらっても何ともない。

その後、オレは別に何ともいうことなく、船に乗った。

モノをもらうときは周りの雰囲気をよく見るのが大事。

反対に注意が必要なのは、個室に乗り合わせた時、例えば寝台列車だったり、夜行バスだったりというのは、ちょっと注意が必要だと思う。

去年の旅では、この後、ソフィアからフランクフルトに行くバスの中で後ろに乗り合わせた客からサラミのサンドイッチをもらった。

別に寝たりすることもなく、腹一杯になった。

あと大切なのは、それを渡した本人がすでに同じものを食べているのか、飲んでいるのかを見極めることだな。

で、食べるとき、飲む時は、臭いをかいで、一口目は腹減っていたとしても、おとなしめにしたほうがいいかもね。

それで少しでも怪しければやめる。

相手が怪訝な顔をしてきたなら、はっきりいったほうがいいな。

そして出来るなら、「ちょっと試してみ」ぐらいなことまでも言った方がいいな。

逆に怪しいなら、渡し返されたもの試せないだろうし、そういうことされるのが心外だったら、謝って別のに代えてだしてくれるか、

また始めからそういう悪い下心がないのなら、絶対そういうことをやってこないわけだ。

旅だからといって100%無防備なのはよくないが、逆に100%警戒してかかるのもよくない。

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やっと出発できるようになった。

朝早く着いて実に夕方になっていた。

船にはすし詰め状態でのった。

船に乗ったら行列に並び、ヨルダン入国のスタンプが押された。

こうしてエジプトを出た。

それにしてもこれを通じて分かった事。

その国を出るときは、行った先で両替出来ないのなら、出来るだけ使い切る。

しかしその代り、手持ちに限りが出てくるわけで、足らないからって追加で持たないようにしたい。

そこでこういう時のために、飲み物と食べ物は少し用意しておいたほうがいいな。

余裕があれば丸1日分ぐらいのは水と菓子ぐらいは持っていたほうがいいな。

そういう教訓を得た。