オリエンタルパールタワーを出て、浦東新区を歩いた。

$ミドルイージーの「干物男が行く!!」

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時間もお昼近くなって人が多くなってきた。

この近辺では中国人の観光客が本当に目立つ。

今や発展の波は内陸にまで押し寄せていき、中国全土が裕福な国になりつつあるという証明だ。

うち数億人の富裕層、さらには超富裕層を含んだ、最低でも13億総中流の時代に中国は突入する時代が来たのかもしれない。

彼らは大阪のオバちゃんを何倍もうるさくしたかのように、しゃべりまくる。

そして行動だって大胆。

とにかく、次に何をしでかすか分からない。

最近、日本にも中国人観光客が、浅草や京都にきて、習慣の違いから、トラブルを起こす事例が数多くニュースで報じられているが、この上海に来ている人たち、そのまんま浅草や京都に行ってしまったら、正直、興ざめする思い。

それだけ、中国人が観光客になると凄まじい。

それに彼らは、カネに糸目つけないで使う。

世界一凄まじい。

でも将来は世界の上客になる日が来るだろう。

そんな今の中国を感じる浦東地区には、次々と新しいビルが建っている。

最近完成した、上海ヒルズもここに建っている。

かつて世界の超高層ビルで高さがベスト5にもなった金茂タワー(ジンマオタワー)の脇に建った。

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上の部分が栓抜き状になっているのがそれだ。

風通しをよくすることによって、ビルを安定させるような目的で栓抜きのような穴を空けているのかもしれないけど、確か栓抜きビルはサウジアラビアにもあった。

サウジのそれとは全く上海のは関係ないかもしれないけど、東京のヒルズとは対抗しているのは間違いない。

かつてはニューヨークのウオールストリートを対峙する、まさに姉妹都市的な関係は東京の兜町だった。

しかし、時代が変わった今、それはこの上海ヒルズがニューヨークと対峙するようになった。

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世界一の資本主義になった中国は、裏を返すとまだまだ共産党一党支配。

世界一の資本主義がある街にも、アーミーこと人民解放軍は存在している。

昔、中国に来たときは、アーミーは、それこそ毛沢東の中国そのまんまの、「悪代官様的」強さをもったイメージがしたもんだが、今はさすがに時代が変わってしまったのだろうなあ。

「悪代官様」も、今じゃあせいぜい「街のおまわりさん」に落ち着いた感があるね。

資本主義のアイデアと全く持って矛盾する共産主義のアイデアも持つ事自体、すごいことだけど、やっぱり無理がありすぎる。

まさに21世紀の中国、世界最先端の浦東新区で見ることが出来る、「コペルニクス的反比例」だった。