今年の雲丹初めは"無添"の過剰主張で有名なあのお寿司屋さん。
盛り付けも素敵。
本来ポートレート写真には被写体という明確なモデルが存在し、それを引き立たせる様に背景や色が存在するのですが
この写真の場合、何が被写体で何が脇役なのか理解し難いものになっております。
冒頭に申し上げた「雲丹初め」をタイトルとするなら間違いなく被写体は雲丹でありますが、見る限りピントが合っているのは海苔。
"雲丹"というスタートを切らせておきながら海苔に目を向けさせるという荒技。
まるでベーシックインカム制度の様であります。
世の中には見た目で判断する人と中身で判断する人が存在するみたいですが、視覚的要素というのは幻想に過ぎず、脳みそというフィルターを通してあらゆる姿に変身致します。
それ故に人によって見え方は異なるのです。
2021年。
今年はより一層
「右向け右」
「左向け左」
に拍車がかかりそうです。
心が望んでいる事に対して正直に生きていけますように。