作品を純粋な気持ちで鑑賞するにあたって、深い理解を求めるなら作家や演者の情報というものは必須事項になる。
万が一、好きが故に偶然を装って出会ったとしても、自分が作り上げた"理想の本人像"とかけ離れていた場合には全てを否定する事になりかねない。
そしてスーパースターは独特な感性を持っている。
しかしその独特な感性に必ずしも好感を持てるとは限らない。
それは所謂"常識"があればある程理解し難いものである場合が多い。
よって愛している作家や演者が居るのであれば、これ以上知ってはいけない領域がある。
と、心に誓いながら僕は今日もセキルバーグカフェに彼の存在を確認し、今日こそは声をかけてみようと下心全開で素通りする。