ビーセオリーをオープンして早いもので今年で15年になります。


当初従姉妹と2人で開業し、オープンして半年後の12月には来る日も来る日も予約が入らない日々で、寒い中逆瀬川、南口のご自宅へ配り歩いたこと、時にはまだ小学校一年の息子にも手伝ってもらって一緒にポスティングした日を懐かしく感じます。

不安はあったものの、まだ見ぬ世界への希望があったことと一緒に働いてくれている仲間がいたことで、前に進むことだけを考えて過ごしてきました。

そして年が越えた翌年の2008年から不思議とご予約が入るようになり、その頃から900人程の方々とのご縁をいただき今に至ります。


従姉妹のスタッフにも良く話してた事があります。

一会社員や主婦であったら、これほどまでの人と出会えることはないんだよと!

会社とか学校にはたくさんの人はいますが、話ができる人はごくわずか。


サロンでのお客様とは、一度だけのご来店であったとしても、最初のカウンセリング、施術とその方の事を一定時間を過ごします。

正直何年も前に一度ご来店いただいた方のお顔を覚えているかと聞かれると、難しいかもですが、顔と名前は一致しなくても名前の記憶力は良い方で、名前見るとご来店いただいた方かはわかるかもですね。


そんな普通では出会えない方々とのご縁で、今までサロンを続けられてきたことに本当感謝しかありません。


しかし2020年に世界的猛威を奮っているコロナは、ウィルスに感染すること以上にサロンにとっても心にとってもダメージが大きいことを感じています。


コロナが流行り出して緊急事態宣言が出てた頃はとにかくサロンのお客様が外に出れない、人に会えない不安を解消してもらうにはどうしたら良いのか?

少しでも明るくなれるようなことはないか?と言うことばかり考えていました。

まさかその後2年経ってもマスク生活だと言うことは予測もついてませんでしたが


そして2年が経ちました。


色々な事が制限される中、少しずつ窮屈だったそんな生活も慣れてきてる方も増えてきたように思います。


コロナはマイナスなイメージが大きいですが、私にとっては色々な気づき、大切な人との繋がりを再構築させてくれました。

100年時代と言われる現在、折り返し地点の51歳になった私にとって、

あとの半生をどのように行きたいか、今までやって来た事が本当に自分がやりたいことなのか?を問う時間でもありました。


ご存知の方も多いかと思いますが、

普段常に前向きな私ではありますが、今年に入ってから、なかなかお客様の動きにも変化がなく(店舗経営してる方からもそんな声をよく聞いてましたが…)

不安に感じた瞬間が何度かありました。

いつもならこんな事あんな事と色々なアイデアが降りてくる私なのですが、心が動かない時間を過ごしておりました。

そして先日完全に思考停止状態で、やる気が全く起こらない日を経験しました。


その事をFBにつぶやいたところ、色々な方からいいね!わメッセージをいただき、

自分と向き合う時間を作ることができました。


そこで気づいたことをお話させてもらいます。


私は誰かを笑顔にしたい。

サロンをオープンしてからのコンセプト

「美しさは笑顔から

ただ美しくなる為、ただ健康になる為のサロンではなく、サロンで施術を受けてもらって笑顔になって帰ってもらい、家族や周りの人たちにも笑顔を広げてもらいたい。

そんな思いでずっとやってきてたことの原点に戻りました。


それはオンラインでもなく、ブログでもなくリアルでお会いすることでしか得られないこと。


コロナ禍でオンライン文化が広がり、便利なことも沢山増えて、沢山の情報も得る事もできます。

私にとってもわざわざ東京や大阪の会場に出向いてセミナーを受けなくて良くなり、経費もかからなくて助かっていますが、

たまにリアルのセミナーに参加させてもらうと、知識の入り方が全く違うことを感じます。

それは、やはり登壇されてる方の思いや聴講してる人、その会場にいる人たちのエネルギーを肌で感じているからかなと。


やはり私がしたいことは、たくさんの方々とリアルにあって、お話させていただいた上で、施術をさせてもらったり、その方に必要な商品のご提案させてもらうことだと。

今は沢山の良い商品があり、商品の詳細はネットを開けば何でも出てきます。

ただそれが万人に合うかと言えば、合う訳でもないんです。

できるだけ無駄なく良いものをご提案させてもらうこと!

綺麗になってもらうことや元気になってもらう事も同じ。

それにはじっくりお話させてもらうことが大切だと思っています。

とりあえず使ってみたい、やってみたい方には該当しませんが、

一日一日を大切に過ごして、笑顔になりたい方には、こういう時代だからこそ今まで以上にリアルでお会いできることが大切だということを感じています。


またコロナ禍でも変わらずご来店いただいてる方々とじっくりお話させてもらえる機会もあったことで、さらにそう言う思いが強くなると共に色々なヒントをいただいています。


少し話は飛びますが、私がBTSが大好きだとご存知の方も多いと思いますが、

このコロナ禍の最中にとあるメンバーが、「ファンが自分の目の前にいなくて不安になる。自分のことを好きなのかも分からなくなる」と切実な悩みを他のメンバーに相談していたことがありました。

Dynamiteという 曲でBTSが一躍世界に名前を広めた頃です。

その時私はあれだけ世界中にファンがいて、メッセージを投稿すればすごい数のコメントをもらえるのにそんな不安になることないのにと思ってました。


でも先日思考が止まった後に、彼の気持ちが痛いように分かってしまったんです。


あれだけの人気を誇る彼らでさえ、コンサートでファンの顔を見て、ファンからのエネルギーをもらってる。

そしてファンである私たちも同じだということ。


私もお客様との関係が彼らと同じだったんです。

その時の映像を観ると彼らが涙したように私も涙が止まりません。

それほどの事だったと気づかされました。

しかしそれを経験したことで、2年で少しずつ大きくなっていたモヤモヤの理由がわかって、気持ちが楽になり、これから自分が何をしていきたいかの答えを得ることができました。


この15年はサロン内でのお仕事でしか考えていませんでしたが、このコロナ禍で笑顔になれるのであればエステやマッサージだけでなく、他の何かであっても良いのではと思うようになりました。


そしてこの2年間周りの人を笑顔にしていきたいという同じ思いをもつ仲間が増え、今何ができるか色々考えています。

今年はそんな仲間との活動が増えることもあり、サロン外での活動も増えてくることになると思います。

定休日が定まらないことでご予約が取りにくい状況も良くないと思い、決めさせていただくことになりました。


実質サロンの営業日数を減らす事になりますが、そのサロンにご来店いただくお客様一人一人との時間を大切に、充実した時間を過ごしてもらえるように努力し、

何か困った事があったらビーセオリーの川崎思い浮かべてもらえるような関係を築かさせていただきたいなと思っております。


長文になりましたが、どうしても今の思いをサロンの皆様にお伝えしたく書かせていただきました。

読んでいただきありがとうございました。


こんな川崎裕子ではありますが、

皆さまと同じ一人の女性として、今後ともよろしくお願いします。


God bless you💕


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川﨑裕子