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巨象、死に体になるか

今年はNTTにとって波乱の幕開け。というの
も、10月中旬に電話加入権問題論争の最終局
面を迎えるからだ。
今回、NTT側の発表内容の大筋は「2010
年までに全面的に廃止」。おそらく、これによ
る訴訟合戦は免れられないだろう。現在約60
00万回線存在するというのだから、ヘタした
ら数千億円規模の訴訟に発展する可能性もある。
いくら巨象ったって深刻なダメージとなるに違
いない。

それにしても、携帯電話需要が伸び、固定電話
回線が売れなくなった途端に廃止? 電話加入
権って株式のようなもの。とすると、上場して
株式を振り出し資金を集めた企業が、株主に相
談することなく勝手に上場廃止するようなもの
でしょ。事業の公共性が高く、つーか血税を礎
とする元国営企業のやることとは思えない。
もしトヨタやソニーがこんなことしたらどうな
ります? 次の日には企業活動が停止し、日本
の証券市場は一日で干され、アジア恐慌、ひい
ては世界恐慌につながる可能性すらはらんでい
ます。
今回のことを問題だと思えない人は、もう少し
世の中のことを考えたり、社会構造について勉
強してみた方がいい。

そもそも電話加入権って、まだインフラが整備
されていなかった昔は数十万単位で売買された
り、土地と交換されたり質草になったりと、ま
ぁいってみれば有価証券みたいなもの。営業マ
ンだって「いざとなれば売買することもできま
すよ」と、さも金融商品かのような文句で売り
歩いていたそうだ。ユーザー側もほとんどの人
がそういう認識ではないか。
また、企業によっては膨大な回線数を所有して
いるところもあるので、財産性が高く、決算書
に計上することが義務づけられている。
つまり、国側も電話加入権を財産として認定し
ていたってことになる。
しかしながら、NTT側は「あくまでサービス
であって財産という認識はない」と声明をして
おり、総務省もそれを支持している格好。
これって、財産性を認める法務省と、何だかん
だいいながらもNTT側の味方をする総務省と
の間に齟齬があることになる。どう収拾するの
か見物です。

今回の件でもう一つの問題が取り沙汰される可
能性が。
それは、旧価格帯の7万2千円の内訳。この価
格が決められた当初は、まだインフラが完備さ
れる以前のもので、設置費(工賃)の名目がそ
のほとんどを占めていた。
だが現代ではよほどの過疎村でない限り民家の
直ぐ近くに電線がない場所など存在しない。よ
って電話加入権を購入しても工事などは発生せ
ず、従業員が来るどころか電話連絡一本で作業
が完了してしまうこともある。つまり、まるま
る懐に入っていたことになる。
独占市場であることをいいことに、何の見直し
もされず去年の改正(2005年3月に改正=
3万6000となる)まで続けてきたことにな
る。これでは、いつまでたっても「お役所仕事」
蔑まれ、非難の的となっても仕方あるまい。

それと3万6000円にして誰が喜ぶかという
と、購入者ではなく実はNTT側だというから
二度の驚き。というのも、訴訟を起こされ敗訴
し賠償責任が発生した場合、回線一本における
賠償基本金が3万6000円に抑えられるとか。

つまり、訴訟を起こされる前から、賠償額を2
分の1に下げたことになる。いったい、どこの
誰の入れ知恵か?

日本のインフラ整備のために、我々市民の税金
でもって育て上げられてきたNTTに、破格の、
それも不当とも思われる料金を騙し取られてい
たとも解釈できる。
あぁー、そういったところから20万人の従業
員の、それもありえない高給年収が抽出されて
いたわけね、と納得(笑)。

飼い犬に手を噛まれる、とはまさにこのことか。

安心してモノが食べられない

平和ボケ日本人は、戦争や犯罪に対して疎いが、
食卓の裏事情についても恐ろしいほど鈍感だ。し
かしこのボケが、シャレじゃなく本当にボケにつ
ながるとしたら……。

吉野家が定期的に1日限定の牛丼を販売するよう
になった。明らかに米国産牛肉の継続的使用へと
移行する前段階。すでに倉庫には大量の米国産牛
肉が入荷されているという話も。
販売開始前から並ぶ学生がテレビのインタビュー
を受けていた。

テ「待ちに待ったという感じですが、いまの心境は?」
学「感無量です。早く再開してもらいたいですね」

たで食う虫も好きずき。だけど……。
すでにヤコブ病か? と突き放したいところだが、
この学生、僕の母校の後輩というから痛し痒し(笑)

先日テレビで、吉野家の安倍社長が牛肉加工工場
へと視察しに行くシーンを放送していた。現地の
工場では徹底された衛生管理と、従業員へは執拗
なまでの指導が行われている。安倍社長はそれを
確認してたいそう満足気。そしてカメラに向かっ
て一言「もう、大丈夫」、というフィクション(笑)
ものだ。途中、取材クルーの一人が衛生用として
義務づけられている白い帽子を落としてしまい、
管理者にえらく怒られていた。感想=もう少し演
技力のある管理者を使えよ(笑)

米国で(日本も昔はそうだったけど)と殺場や解
体工場といえば、低所得者層の仕事。こんな言い
方は人権蹂躙の何ものでもないが、でもこれは事
実だから仕方がない。そしてこのご時世において
も、米国では低所得者層への教育が深刻な問題と
なっている。母国語の読み書きや簡単な計算をす
ることですら困難な人もいるという。彼らがヤコ
ブ病のことなど知っているのだろうか? なぜ脊
髄を除去すればよいか理解しているのか? ヘタ
をすれば日本なんて国の存在すら知らないかもし
れない。そんな彼らが日本の国民の生命を守るた
めに、目を皿のようにして脊髄を除去してくれる
だろうか。政府はあまりにも楽観的。というか圧
力に屈しただけか。安倍氏は株主やステークホル
ダーを無視した、数字だけを追うワンマン社長。
立場上のっぴきならない状況なんだろうが、そう
見られても仕方ない。自分は国産しか口にしない
んだろうなー。

ここに驚くべき情報がある。最近、世界各国でヤ
コブ病が急増しているというのだ。http://www.y
amabiko2000.com/modules/smartsection/item.ph
p?itemid=9 一部ではヤコブ病はアルツハイマー
と何らかの関係があると言われているが、最近、
日本ではアルツハイマー病が低年齢化している。
この二つの関係性についてはまだ明らかにはなっ
ていない。だがヤコブ病はHIVのように潜伏期
間が長い。時すでに遅し、とならなければいいが。

それともう一つ。

あるコンビニの廃棄弁当をブタに餌として与えて
いたら、死産や奇形児が相次いだという話がある。
これは僕の知り合いがきちっと養豚業者の社長に
取材し確証を得、ある媒体で記事として発表した
ので本当の話。僕が実際に取材に立ち会ったわけ
ではないのでコンビニ名は伏せますけどね。
でもコンビニの弁当なんて、同じ工場で作ってい
たりする。A社の弁当がラインに流れているかと
思いきや、隣のラインではB社の弁当が。だから
まぁ、そういうもんだと思った方がいいかもしれ
ません。
スーパーなんかでも産地の表示が義務づけられる
ようになったが、そんなもんホントかどうか分か
ったもんじゃない。しかも加工品は関係ないとい
うんだから惣菜コーナーなんかで買う気がしない。
それに産地といっても、日本に輸入してから、あ
る一定の期間置いておけば、日本産になるんだと
か。

ここだけの話だけど、一部の中国人はウナギなん
て怖くて食べないよ……この間、中国人の友達が
そう言ってた。成長促進と滋養強壮のため稚魚に
とんでもないものを与えているという。少なくと
も漢方薬ではなさそう(笑)
じゃぁ、少し値が張るけど日本産と表示されてい
るものを買えばいいんでしょ……ともいかない。
ここで一句。

中国産、数日たてば日本産

ウナギ好きの僕は、それ以来蒲焼きを口にしてい
ない(涙)。

自分のことしか考えられない

最近、自分のことしか考えられないオトナが目立つ。
とくに自動車のドライバーにその傾向が多いようだ。

僕の自宅前は一車線の、大型トラックがすれ違うに
はちょっと狭い市道で、そのうえファーストフード
店やらコンビニやらが林立しているせいで、路駐が
多く渋滞がよく起こる。その道での出来事。

買い物から歩いて帰る道すがら、いつも以上の渋滞
に目を見張った。クラクションや、苛立ちを隠せな
いドライバーが窓から身を乗り出して何やら大声を
張り上げている。
何だどうしたと、その原因を探ろうと道路のあちこ
ちに目を向けてみた。すると、ほぼ対面上に2台の
乗用車が路駐している箇所があり、その前後の車が
通り抜けられなくて困っているのだ。その後ろには
見事な長蛇の列。
2台にはドライバーの姿はなく、クラクションをど
れだけ鳴らそうと、どうにもならない状態。
一分ほどその場で眺めていたが、両車線とも後続車
が雪だるまのように膨れ上がり、お手上げ状態。車
の持ち主はどんな顔で戻ってくるのか興味が湧いた
が、時間の無駄なので家へ戻った。

どちらが先に停めたのかは分からないが、自分がこ
こに停めたらどうなるのか、まったくそれを考えて
いないのだ。自分の用が済ませられればどうでもよ
いのだろう。それとも想像力に欠陥があるのか。
いずれにしても、直ぐに戻って来られるのであれば、
まだ話は分かる。が、状況から判断するに少なくと
も5分は停車しているようだからタチが悪い。

この他、平気で信号無視する車や、歩行者優先横断
歩道をハイスピードで通り過ぎる車も他でよく見か
ける。自分が目的地までスムーズに、ストレスを感
じることなく到着できるのであれば、他人、ひいて
は人命など気にしない。そう解釈できなくもない。

一昔前(といっても5、6年だが)は、日本人は何
事に対しても、もう少し慎重で、思いやりがあった
と記憶している。これも長引く不況の煽りや、回復
しつつあるといわれても、より顕著になる格差社会
への不満が、形となって現れているとでもいうのか。

こうした気の緩みというか、甘え、短絡的な思考が、
最近取り沙汰されている飲酒運転人身事故を巻き起
こしているように思える。
自分は飲んで運転しても事故は起こさない。今回だ
けなら大丈夫。そういった非論理的で根も葉もない
過信や、車がいざとなると殺人兵器に変身するとい
う、子どもでも思いつくような考えが、彼らにはま
ったく思い浮かばないのだろうか。
そんな大バカ者に、罪もない尊い命が一瞬にして奪
われるのだから、本人の無念さや遺族の悲しみや恨
みは計り知れない。

今年6月、道路交通法の改正により民間企業が運営
する違法駐車監視員。僕はこれに大賛成である。政
府(警察)もたまには合理的でまともな事を考える
んだな、と関心。六本木や渋谷など、都心の渋滞も
かなり緩和されたようだ。
しかし、宅配業社や卸業社など、車両を使用する企
業からは「仕事ができなくなる」と不満の声も多く
賛否両論。だがよく考えてみれば、そもそも国民の
税金によって作られた道路に、お金も払わず勝手に
違法駐車して仕事を成り立たせるという、ペテンま
がいのビジネスモデル自体に欠陥があっただけでは
ないか。

違法行為を、さも当たり前のように繰り返すオトナ
に、監視員さんたちにキツくお灸をすえてもらいた
いと思う。応援してます。
ただ、歌舞伎町や池袋など、その筋の事務所が多い
場所は気を付けてくださいね。そこんところきっち
りと講習を受けているのだろうか? なにわナンバ
ーは見て見ぬふりを!とか(笑)

NOと言える総理の誕生か!?

自民党総裁選挙は、やはり現安倍官房長官圧勝とい
う、どこかの大国の筋書き通りとしか思えない結果
で幕引きとなりそうだ。いつになったら日本は、自
分の頭でもの考え、自分の足で歩ける日が来るので
あろうか。
そうはいっても、かねてよりタカ派、強行派として、
その名を馳せてきた安倍氏が、これまでNOと言え
なかったこの国を、どう牽引していくかは見物だ。
まずは米国と徒党を組み拉致問題を突破口に北朝鮮
を締め上げ、次なる標的は靖国だ南京虐殺だ慰安婦
と、何かと恐喝材料を探してきてはタカろうとする
中国へのお仕置きか。
だがその一方で、アジア情勢での孤立化を危ぶむ声
もある。いずれにしても戦後60年、やっとNOと
言える首相の誕生かと、ささやかではあるが期待し
てしまう。

そういえば、終戦直後、焼け野原の日本にもNOと
言える男がいた。連合国最高司令官マッカーサー元
帥が統制する、GHQとの交渉役として当時外務大
臣の吉田茂の側近を務めた、白洲次郎氏だ。183
センチという長身に端正な顔だち、日本人で初めて
ジーンズを履いたという抜群のファッションセンス、
さらにはイギリスの名門ケンブリッジ仕込みの流暢
な英語と紳士道を身につけた彼は、「従順ならざる
唯一の日本人」として、常にGHQと対等の立場で
交渉の場に立ち続けた。
憲法改正問題では、GHQ側からの草案を面と向か
って退け、天皇制の廃止を譲らなかった。マッカー
サーを叱りつけ謝らせた、という逸話まで残されて
いる。
彼がいなければ、沖縄のみならず日本全域が終戦後
何十年もに渡って占領され、今日の天皇や皇居は存
在しなかっただろう。しかし何らかの理由からか、
彼の偉業はつい最近まで大々的に語られることはな
かった。歴史の教科書にもその名は残されていない。

正直、安倍氏にそこまでの期待は重荷だが、がんじ
がらめの日本を解き放つ一つの転機として、己の足
で踏ん張るための足腰の強化を図ってもらいたいと
思う。
少なくとも、1億2000万人の期待と希望を背負
っていることだけは忘れないでもらいたい。

松井秀喜という人

左手首骨折以来、離脱していたNYヤンキースの
松井秀樹外野手が、昨日、メジャー公式試合に復
帰戦として出場した。結果は4打数4安打1打点
と、まるでブランクを感じさせない華々しいカム
バックぶりを観客にアピール。翌日、地元NYの
スポーツ紙一面は、その話題で持ちきりだったよ
うだ。

拍手喝采、観客総立ちのスタンドに向かってヘル
メットを悠然と掲げて応える、背番号55番。そ
の背中は、メジャーリーガーとして築き上げた確
固たる地位と、野球人としての誇りや勇気を雄弁
に物語っていた。

松井選手はその秀逸なプレーだけでなく、人的に
もアメリカ国民に認められている--。松井を賞
賛する地元ファンへのインタビューを見ていてそ
れを感じた。もちろん、局側が都合のいいように
編集しているのだろうけれど、少なくともほとん
どのファンが、東洋の日いずる国からやって来た、
黄色い肌の選手に好意的だった。

いまだ白人至上主義の影が色濃く残るアメリカで、
しかも東洋人が大衆に受け入れられることは希。
日本と聞いてパールハーバーを連想し、メイドイ
ンジャパンは猫も杓子も許し難い、といきり立つ
連中もまだまだいるのに、だ。

たしかに松井選手はズバ抜けた才能の持ち主だけ
れど、だがそれだけが理由ではない。地元ファン
へのサービスだけでなく取材陣へのサービスも忘
れない。メジャーリーグでは地元ファンへのサー
ビスは契約項目に記載されているものであり、い
ってみれば仕事でもある。だが松井の場合は日本
から来るマスコミや、日本のテレビの前で応援し
ているファンへも分け隔てなく手を振ってくれる。
また、ゴジラというニックネームとは裏腹に、繊
細で思いやり深い彼の人柄はチームメイトからの
信頼も勝ち取った。

また同時に、謙虚で己を知っている男でもある。
数年前のオールスター戦での出来事。試合前のフ
ァンサービスの一環「ホームラン競争」の出場者
として、松井に白羽の矢が立った。オールスター
に出場することはプロアマ問わず全ての野球人に
とっての夢だが、ホームラン競争ともなればそれ
以上。だが、「ホームラン打者」というタイトル
の名誉を汚してしまう、という理由から辞退した
のだ。松井はホームラン打者という位置付けだが、
たしかに、フルスイングで場外ホームラン連発と
いった量産型タイプではない。そういった意味で
は多少豪快さに欠ける。

ホームラン打者として周りに持ち上げられる一方
で、自分にその名が相応しくないことを自認し、
浮き足立つことはなかったのだ。決して足がすく
んだわけではない。メジャーリーグへの敬意とフ
ァンの夢を守ろうとする、勇気ある撤退そのもの
ではないか。

野球関連以外、つまり社会への奉仕も彼は怠らな
い。多くの被災者を出したスマトラ沖地震の際、
5000万円の義援金を贈ったというのは有名な
話だが、これはこれで売名行為と穿った見方をす
る者もいる。だが彼がまだメージャーに行く前、
日本のプロ野球で活躍していた頃の話で、その人
柄を裏付ける逸話がある。

どこの地域だか名前は忘れたが、ある役所での出
来事。突然、帽子を目深にかぶったガタイのいい
男が受付に現れた。唖然としている職員に向かっ
て「何かに役立てて欲しい」と封筒を差し出すと、
名前を告げず足早に立ち去ったという。受付で対
応した職員は一目でその男が松井選手だというこ
とが分かったらしい。封筒の中身は100万円の
現金だった。

その他、大病に冒されている少年を励ましサイン
ボールを贈ったり、キャッチボールの相手になっ
たりと話題は尽きない。彼はそういう人なのだ。

松井選手の活躍を目にする度に、僕は励まされる
ような気がする。