『古もの』 その13 | anetaka-blog

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『 インド 移動遊牧民族バンジャラ族 』

バンジャラ族は、インドの北西部が発祥地の民族。
刺繍や刺子で抽象的な紋様を描き出していく
バンジャラ族の布は、かつて夜営をしながら牛車で
移動する人々の身の回りを飾った。
装飾にもそれぞれに意味があり、一般的にミラーワークと
呼ばれる鏡板を縫い付けているものが多い。
反射する光で、砂漠での存在場所を知らせる役割を持ち
また魔除けの意味ももつ。縁に飾られた子安貝は、
子孫繁栄の願いが込められています。

刺繍は裏面からなされ、常に下から上へ向って刺される。
バンジャラ族の女性たちは
『我々は下から上へ、すなわち地上から天に近づくように刺繍する。
植物や動物、そして人間も、このように人生の梯子を
登っていかなければならない。
我々は刺繍に天地万物の法則を表す』と言う。