自分の『眼』で判断する | anetaka-blog

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LIVING GALLERY 姉小路高倉-ANETAKA-発信のブログ。
京町家の小さなギャラリーから日々の出来事や楽しいお話、
イベント情報などをお知らせしています。


こんにちは。
6月ですね、もうすぐ梅雨入りでしょうか?

先日、京都府乙訓郡にある大山崎山荘美術館行って
きました。前々から行きたいと思っていた美術館です。
大正時代に実業家の山荘として、木造で建てられた洋館を
アサヒビール社が買い上げ、1996年に美術館
として蘇らせたとのことです。
隣接する、新館コンクリート造りの円柱形ギャラリーは
建築家 安藤忠雄氏が設計されたとのこと。

大山崎の駅から、歩いて別荘(美術館)に向う
道のりは、ゆったりとした休日気分を味わえ、
優雅な気持ちにさせてくれました。
駅からは送迎バスが運行していますが、向う折だけでも
ゆっくりと、歩いて坂道を登ってゆくのがお奨めです。

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テラスからの眺めも綺麗でした。

ちょうど訪れた時は『 濱田庄司の眼 』という、
人間国宝の陶芸家 濱田庄司氏が世界各地から蒐めた、
アンティークの工芸品コレクションと作品を展示する
企画展(~6月7日まで)を開催中でした。
様々な国の工芸品、骨董品を蒐める中で、濱田庄司氏の
その『 眼 』には、私も共感を覚えました。
それは、モノを選ぶ点で、そのものの値が高いから良いとか、
価値があるから良いもの、ということではなく、それが
高いものであっても安いものであっても、濱田庄司氏 自身が
良いと思う・心惹かれるものであるということ。
もの作りする人間として、自分では生み出せないなと
思うものであったり、技術に感銘を受けたものを蒐めた
のだそうだ。そう、良いものは良い
沢山のものを見て、良いと思うものは自らの手に持つ。

骨董品、アンティークというものは『値が高い』という
イメージもあり、またそれも物によっては事実であり、
けれど、自分が手に出せる範囲のものであれば、
それを手にするというのは、心豊かなことだと思います。
現在の作家のものであっても、やっぱりそれは
その作家にしか生み出せないものだと思うし、
やっぱり良いものは良いんだ、と思う。

私自身も、身の丈にあった自分の眼で見て良い
と思うものを、これからも手にしていきたい。