はじめに、「この話を理解できるのは、すでに大きく利益をあげたか、数年後億万長者になる資格のある人だけだ」と断言しておきます。この先は、その覚悟がある人だけ読み進めてください。
目次
- 共通の疑問
- 「セキュリティ=価値」は本当か?
- BTCは「もっとも弱い」ブロックチェーンである
- 多数がコストをかけて不便な選択をしない限り、多数が認める価値は発生しない
- 結局は、人間の偏りをそのまま数値に変換したのか?
- PoWの隠された役割
- 「ユーティリティ=価値」では無いのか?
- BTCだけがPoWで有用なのか?
- 単位をsatoshi以下で扱えばいくらでも増やせる?
- まとめ
共通の疑問
まず、この記事を読もうと思ったあなたは一つの疑問を持っているはずです。それは、
「なぜ他にも高機能な通貨がたくさんあるのに、BTCが有用とされ、値段が高いのか?セキュリティの高さ(安全性)やユーティリティの豊かさ(有用性)は、保存可能な価値として不十分なのか?」
という疑問です。
有識者の代表的な答えとして例えば、
- 「BTCはマイニングに電気代などの設備投資、コストがかかっているから価値の担保になる」
- 「BTCは発行量が決まっているから希少性が価値になっている」
- 「BTCが最初に発明されたもので、一回も止まっていないから価値がある」
- 「発明したSatoshi Nakamotoが消息不明で権利者がいないことが重要」
- 「みんながお金と思っている結果、価格がついている=共同幻想」
- 「取引所の基軸通貨になっているから」
ざっとこんなところでしょうか?他にもあるかもしれませんが、
結論から言えば、これらは全て間違いではないです。
しかしどれもはっきりと決定的に答えているとは言えず、反論の余地を残してしまっています。この疑問に答えるために、まずは「セキュリティ(安全性)」がそのまま価値となり得るかについて説明しましょう。
「セキュリティ=価値」は本当か?
これを最初に提唱したのは(おそらく)Ethereumの開発者Vitalik Buterinです。彼はそう考えた結果PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を支持し、最終的には高密度で高同期な監視プロトコル(99%攻撃への耐性)が可能であるとまで言い放ちました。
さて、100歩譲ってそれが実現可能だとしましょう。それでもその強固なセキュリティ=価値とはならない理由が一つだけあります。
それは、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)通貨以外の「複製可能性」です。つまり、いくらでも新しいチェーンを発明し、コピーし、通貨の総量を増やせてしまう、ということです。PoSでもDAG(有向非巡回グラフ)でも、将来無限の可能性に渡ってプロトコルの提案やコピーが可能なため、通貨の総量がどこまでも膨らんで飽和してしまうという特徴があるのです。
ここまで聞いて、「おいおい、それはBTCも他のPoWの通貨も同じことじゃないか。PoWのコインなんかいくらでもあるだろう」「発行量が有限と言ったって、単位をsatoshi以下に扱えばいくらでも増やせるのと同じじゃないか?」そんな風に思う方もいるかもしれません。しかし、それらは全て間違いです。
理由は簡単。それは、
「BTCがもっとも弱いブロックチェーンだから」
です。混乱しましたか・・・?何を言っているのかさっぱりわからないと思います。しかし、それが真実です。一体、どういうことでしょうか。
BTCは「もっとも弱い」ブロックチェーンである
