【あやしい語源辞典】カルト | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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日本語でカルトというと、あやしい宗教団体などを思い浮かべる方が多いだろう。

が、cultにはもともとは、何らマイナスイメージのある意味はなかった。
cultに関して英語など新しい言語で考えることは意味が無いが、ラテン・ギリシャ以前、おそらくエジプトやシュメル時代からあまり変化していない言葉なので、英語で話を進めていく。

cultとは、元来は何かを『造る』ことだ。
多分これは獲物などを切るcutから生まれた。
転じて、ものづくりの始めや終わりに祈る宗教行事をも意味するようになる。

cultureとは、ものづくりの抽象語である。日本語では文化を意味するようになる。

語頭が転じてsectなどに変わる。
今では、何らかの主義集団を意味したりするが、本来は同じ言葉だった。

また、人にとって大切な食べ物を作るのは、食べる(agu)ものを作る(cult)から、agricultureとなり日本語の農業的意味を持つようになる。

さらに転じて、祭りなど祈りに関する秘儀はocult(日本語のオカルト)になりマイナスイメージが付加された。

今ではcultにマイナスイメージがついているのは、こうした経緯による。




★これは『しま爺あやしの語源辞典』から引用しました。
その程度の信頼度で読んでください。