【ドキュメンタリー小説】暑い夜の熱い戦い | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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92位、越後の鰻犬!
私の一推しが、不甲斐ないところで呼ばれた。
『やばい!』声がマイクに拾われる。
普段なら部下の子どもたちを気遣う母親的鰻犬が、一瞬22の普通の娘になった。

いくら中間発表とはいえ、あまりにも低い。
このままでは80位以内さえダメになる。
越後親分としては耐え難い屈辱でもある。
親分の立場を考えると、悔しさと焦りが伝わってきた。



中略


咲良が呼ばれ、まゆゆ、さしこも呼ばれた。
そして2位。
珠理奈である。会場が一層ざわついた。
『誰?1位は』
皆の疑問を珠理奈が声にした。

今回はゆきりんもサヤ姉も棄権し、大荒れは予想されていた。
ぱるるは宝塚にメロメロ。ドリームジャンボ宝くじに忙しい。

が、ほとんどのオタクが思い描いたトップ層の名前は出つくした。

最後に名を告げられたのは、越後の幼子であった。
鰻犬の子どもたちが大勢上位入りし、あの泣き虫赤ちゃんなどは咲良を超えて5位。
それだけでも驚きだが、暫定トップの鰻犬の子どもは、意外過ぎる結果に半狂乱状態。

それはそうだれろう。
親分の鰻犬を抜いたばかりか、レジェンドのまゆゆやさしこを超えた。
それもダントツで!
今後の投票にもよるが、すでに16位以内のメディア選抜はほぼ決まった。