福島妄想透視小説****6何のために来た?中学二年生 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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バスが管理塔に着いた。

徹夜明けの作業員等が、玄関で列を作っている。
ガイガーカウンター調査と洗浄を待っていたのである。
皆が疲れ切った背中をしていた。

そんな中、大声が響いた。

俺が何のために来たと思っているのだ。
ディズニーランドに並ぶわけじゃない!

作業員らのは、白い目で変な来訪者を見た。

肩を威からせた老人がわめいている。
随行の所員らしい輩は、うなだれていた。

このシーンは多数が見ていたが、一部マスコミは無視した。

腹の大きさが顕著に分かる言動だった。

福岡は初めて、仲宗根の瞑想する境地が少し分かったと懐述している。

この時ほど、指令官の挿げ替えを熱望したことはなかった。
同じ仲間であることに恥を感じた。

大名気分でやって来た太宰が所長の吉岡に聞いたことは、中三でさえ分かる内容。

あのおっさんは何なのだ?と吉岡を呆れさせた。


この間にも、原子炉内圧は上昇し続けていた。