【小説】処理 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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世界史に残る大地震が島国を襲った。

いや、地震だけなら100年に1度はあるレベルであり、さほどではない。

他国では数十万単位の犠牲者が出る地震も、対策がかなり強化されていた島国では、ほとんどいなかっただろう。


この地震の悲劇は、地震の後にやってきた津波だ。

約250年ほど前にあった、八重山を呑み込むものほどではなかったが、私たちには経験のないレベルだった。



極めて馬鹿馬鹿しい理由による原発事故も重なった。



人間にとって一番重要なものは、水だろう。

時の政府は、バカ高い水を買わさせられた。

島国の水は、みな放射能とかにやられてダメだとか言われて、島国よりもはるかに重金属を含んだ水を買った。
とても、そのままでは使えない。


売り物にならないこの水。
まだ、たっぷりある。
処理に困っているのだ。





★これは小説です。