かつて、空き缶さんが厚生大臣だったとき。
かいわれ大根事件というものがあった。
罪のないかいわれ大根が、大腸菌O157伝染の犯人に仕立てあげられた事件である。
この時、あの捏造大好き新聞は、3段くらいのブチ抜き記事を書いた。
それは、かいわれ大根の細胞壁あたりに関する、関西の大学の助手辺りが書いた論文である。
仮にその理論が正しいなら、かいわれ大根が大腸菌の伝染源となるばかりか、ノーベル賞医学生理学は確実と思われる内容だった。
さらに、空き缶厚生大臣がかいわれ大根犯人説を発表した気がする。
私はひどく怒った。
オボちゃんの論文は少し読まないとインチキを理解しにくいが、その話は1回読んだだけで、腐った臭いがした。
あの報道でいくつかの会社は潰れただろう。
自殺者が出たらしい噂もあった。
ほどなくして、かいわれ大根は無罪であり、空き缶さんが有名なパフォーマンス食いをテレビカメラの前で行った。
そのパフォーマンスは宣伝されたが、例のノーベル賞級論文を報道して業者を苦しめた新聞社や厚生大臣の謝罪は、見た記憶がない。