【会話小説】パオチンから来た男 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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偉いぞ。
もう48時間も禁煙している。
自主的に禁煙して2日。
ほとんど銀河誕生から今までの時間に等しい。


少し煙が懐かしくなったので、コンビニ脇の灰皿に100円コーヒー片手に歩み寄る。



還流煙なのに、久々のニコチンに一瞬フラりとした。

隣のお兄さんが、せわしそうにタバコを吸っている。
サパニンが!
と聞こえた。

うむ?上海からか?

ノン ツー サンヘニン マ?

ビクッとした顔があり、
いや、今はパオチンですわ。 しかし、久々に上海語を聞きました。
あちらに?


ええ、1年ほど。



と話が進み、パオチンってどこかを聞いた。


天津の近くだという。

天津といえば、去年は大変でしたね!

と言うと、彼は急にタバコを消し車に入って行った。

あちらでは、天安門事件は無いことになっている。

ひょっとしたら、天津爆発事件も似たようなものかも知れない。


mig.jpg

地下核爆発があったようなクレーター跡。