【不思議】ロサンゼルスと北京 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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ロサンゼルスはロスアンジェルスという名前で分かるように、スペイン人の作った町である。

もともとは、ネイティブが住む半砂漠だったが、当時イギリスなどより力のあったスペインが占領した。

その後いろいろな経緯をたどって、今はスペインでもイギリスでもなく、アメリカ合衆国の一部である。

もし、アメリカ合衆国が、ロスアンジェルスなどがスペインだったから、メキシコも南カリブ海の島々もアメリカ合衆国だと言ったとする。

多分、ほとんどの人は首をかしげ大国のごり押しだというだろう。





が、近くの大国では、同じことをしても目をつぶる。
いや、歴史知識が私より貧相か、とんでもない理論で正当化しているのだろう。

中華人民共和国というのは、その前に支那地方をとりあえず管理していた漢民族の中華民国から奪いとった共産党軍の国である。

その中華民国は、満州民族が支配していた清を転覆してできた国だ。


清は、実質イギリスやフランスの支配下にあり、中華民国になっても、重要都市は租界という名の植民地であった。


つまり、清と中華人民共和国とは何らつながりがない。

清時代の支配地だから、中国に権利があるというのは、ロスアンジェルスあたりがスペインだったから、その支配者となったアメリカ合衆国にはカリブ海の所有権があると言っているのに近い。



アメリカ合衆国にはうるさいのに、なぜか中華人民共和国のデタラメ理論には反発しない。


だいたい文革で古い文化を否定し、何千万という命を奪っておきながら、何を今さら数千年の歴史ですかいな。

蜀人は、ほとんど皆殺しにあっています。


杜甫や王維の心は残っているのやら。

だいたい、漢詩漢文は日本人より読めない人が多そうだ。