マナーモードにしていたので気付かなかったが、なんと討ち入り親分からである。
私が危うい道を進んでいると聞きつけ、直接連絡をくれたらしい。
有り難かった。
つい、出がらし茶葉を目につけて話した。
なにせ、亡き奥さんは、世界屈指の味噌汁を作れた方。 いまだ、あのえんどう味噌汁以上のものは飲んだことがない。
タイヤメーカー三ツ星のオーナーシェフから舌を誉められ、サラダをプレゼントされた日本人では数少ない私が言うのだから、間違いない!
私にしては、まれにみる長電話で電話を切った。
閻魔様に呼ばれそうな時は電話をせいという。
顔の広い方だから、閻魔様あたりにも知り合いがいるのだろう。
とにかく、有り難かった。
一瞬、島ちゃんに戻ることができた。
しかし、ここを覗いてくださっていたとは。
やはり、嘘が書けなくなった。
